俳句エッセイ 農作物への被害を憂える | 俳句のとりな

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台風12号の直撃は、なんとか、まぬがれましたが、これからは、

台風のシーズン。

 

古くは、 野分(のわき)と言われ、特に、二百十日(9/1)、二百二

十日(9/11)に、 野の草木を吹き分けて来る、秋の暴風のことを

指しました。

 

『源氏物語』に「野分(のわき)」の巻があり、『枕草子』には、「野

分のまたの日こそいみじうあはれにをかしけれ」とありますが、

歌ことばとなったのは、平安時代後期のこととか。

 

野分する野辺のけしきを見る時は心なき人あらじとぞ思ふ
藤原季通(千載集)

 

明治末期になって、“typhoon”を“たいふう”と意訳して、気象用

語としての 「颱風(たいふう)」という言葉が定着したと言われて

います。

 

現在では、もっぱら「台風」を使うことが多いようです。


季語としては、「野分」と「台風」とが存在することに。

 

おおいなるものが過ぎ行く野分かな 高浜虚子

 

台風の上陸に遭うと、 農作物への被害も多大なるものがありま

すが、 農作物への被害に思いを寄せる短歌や俳句は少ないよ

うです。

 

[今日の一句]


・をちこちに置き土産せる野分かな

 


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