やらなくてはならないことを先延ばしにしてしまう衝動の正体は呼吸筋の緊張です。

自分ではやりたいと思うのに身体の奥深くを流れる何かが自分を止める。外から見たら怠け者にしか見えない。

自分では説明がつかないから自分に対する自信を失い、自分の望む人生ではなく、怠け者の人生を、自分を呪いながら歩んで行くしかなくなっていく。

自分を防衛するために呼吸を制限し、そして制限している事を忘れてしまう。そして「何かが充分でない」という感覚が始終感じられるようになる。

何か自分の土台の部分が足りなくて自分の前に一歩踏み出すことが出来ない。「支えが足りないからそれは止めた方がいいよ」と自分の中から声がする。「やろう」「出来る」という声は自分の中を流れる抗いがたい暗いエネルギーに呑み込まれ、かき消されてしまう。

自分を邪魔しているものの正体を知り、それを自分の強力な援軍に変える方法はある。

抑圧された怒りは人を孤独にする。人に近付こうとすると自分の怒りに触れなければならないからだ。
安全に、自分の怒りに触れる方法はある。
怒りとは、呼吸筋の緊張を外部の世界へと投影したものだから、呼吸筋の緊張に気づけば緩める事ができる
。怒りとはあなたの筋緊張の表現であり、あなたに敵対しているのは外の世界の人々ではなくあなた自身なのだ。

あなたが怒りを喉を緊張させて抑え込むことに成功すると喉の奥に空洞を感じるようになる。

その空洞は空虚で空気はどんよりしているのに、怒りが充満している。

何に対する怒りなのかはもう分からなくなっているから、その怒りは何にでも向かう事ができる。

全く関係ない人や物や出来事に対してでも、怒りを発散するとその瞬間は力を感じる事ができるが、そのうちに怒りにあなたがコントロールされるようになる。

あなたは怒りを発散するために生きるようになる。

自分は最低だな、と思いながらも怒りを発散させる事から逃れられない。

あなたに何か楽しい事があってもその怒りの空洞が楽しむ事を妨げる。

どうやって怒りを抑えているかに気付いて今のあなたに合った別のやり方を始めないとあなたは怒りに支配され、全てを破壊したくなってしまう。

怒りを喉の奥に押し込んて、そもそも怒りなど無いふりをすると、緊張は持続し、顔の裏側で虫が這い回るような嫌な感覚が残る。


どうやっても消えないあなたの顔の裏の虫が、ギャンブルに勝った時だけ、酒を飲んだ時だけ、薬をやった時だけ消える体験をしてしまうと、それが何であれあなたはそれから逃れられなくなる。