Un poisson rouge -87ページ目

高く。

そんなんじゃ駄目だよ。

という声が聞こえる気がする。





"Keep your spirits high."





そのことばが、わたしの中にこだましている。


そう。
魂は、志は、高く保っていなければ。


Keep your spirits high.


シャネルという驚嘆。

何をするか、ということも大事だけれど、

どのレベルに到達するか、ということが、とても大事であると思う。

そして、その決め手には、運命のようなものだって、多いに関係があると思う。

天賦の才能も。
そこに心血を注げる、何かに出会えるかどうか、ということも。

選択と集中の、成せるそれ。


ファッションブランド、CHANEL創始者のココ・シャネルは、
最初からファッションデザイナーを目指していたわけではなかった。

けれど、彼女の境遇や、生い立ちや、天性のセンスが、彼女をその道に向かわせることになったのだろう、と思う。

その時代、社会的地位の全く無い女性(ココ・シャネルは孤児院で育った)が、「仕事を持つ」とは、裁縫や、キャバレーで歌うことや、娼婦になること、といった、ごく限られた範囲の職業であって、他に生きて行く道は、結婚して養ってもらうことだけだったようである。
(彼女の母親は若くして、結婚生活で苦労を背負った挙げ句に亡くなったそうだ。彼女は生涯、多くの恋をしながらも、独身であった。)

生きるための、リソースとなるものが、ごく限られた中で、彼女が持っていた裁縫という技術と、天賦のセンスが、
彼女を世界的デザイナーへと育て上げていったのだ、と思う。

そのハングリー精神と頑固さ、そして強さは、本当に驚嘆に値するものだと、思う。

神はときどき本当に、驚くべきことを、この世の中に送り込む、と思う。

やはり、人の人生は、
何かしらの運命で、紡がれているのではないか、と思う。

映画『ココ・アヴァン・シャネル』を観て感じたこと。

代ゼミの先生のことば。

少子化による規模縮小で話題となった予備校、代々木ゼミナールこと代ゼミ。
私も大学受験の際、その講義を受けた沢山の受験生の中のひとりでありました。

ある授業で、代ゼミの先生の言ったある言葉が、今でも印象に残っている。

「勉強をしたくないならやめてもいいんですよ。誰もとがめない。」

この的を射た発言に、はっとさせられたのでした。

「ああ、そうか、別にやりたくなければ、やめればいいんだよな。」と。





成長とは、何だろう。
選択とは、何だろう。
自由とは。責任とは。

今でも、明確な答えなんて、ない。

生きることは常に手探りである、と思います。
微かな、本当に微かな、こっちだろう、というものをたぐり寄せ、一歩を踏み出して行く。
その積み重ねに他ならない。
そんな風に思います。