Un poisson rouge -10ページ目

変化

曖昧。

 

今に限ったことではないかもしれないけれど、

私はいつも「曖昧」だった。

 

そうであっても良いし、そうでなくても良い。

心の内で、そんな風に思うことが、多い。

だから優柔不断になって、

結局物事を決められない。

 

だけれど、決められるときもある。

物事を決めなければいけないときというのは、

大抵、それを社会的に、求められるときだと思う。

 

自分が好きなものについては、かなりはっきりとしたものがある。

でも、逆に言えば、自分が、「どっちでもいい」「どうでもいい」と、心の中で思っていることについては、本当に、優柔不断になってしまう気がする。

だから、曖昧な返事しか出来ない。

 

本当に好きなこと、良いと思うことは、好きだし、良い。

それは曖昧ではない。

自分の好きなことと、そうでないことに対する愛情の差が凄いのかもしれない。

考えること、気を遣うということが、本当のところ面倒なのかもしれない。

 

面白いと思うことを始めたら、

もっとやりたいし、そればかりやりたい。

 

曖昧、ではなくて、

好き、と言いたい。

 

それで、

 

文章を読んだり書いたりすることは、

やっぱり好きだな、と、何度考えてみても思う。

 

アイディアは、

必ずしも、いつもポンポン浮かんでくるものではないけれど、

それでも、たとえば歩いていてその日ふと思ったことや、発見したことを、

ちゃんと書いていく努力をしたいと思った。

 

表現の欲求というのは、人間に備わった根源的な欲求のひとつなのだろうか。

 

今日、歩いていて、

珍しいことだと思うのだけれど、

黒人の人がいて、(私は日本で、セネガルから帰国する前もした後の今も、所謂アフリカ系の方だったり、黒人の方を、町で見かけることはとても珍しい。)

それだけで、何故か勝手に(本当に、勝手に)安心感と親近感を抱く自分を発見した。

 

前の自分だったら、思わなかったことだと思う。

けれど、セネガルに2年間滞在していた私は、変わった。

どこの国の人だろう、アフリカの人だろうか、と自然に思うのだ。

この変化は、大きいと思う。

昔の自分だったら、あまりにも身近ではない、黒人の人たちに対して、ある種の、無知ということのみから来る、恐怖心のようなものすら抱いていた。完全に、勝手な偏見だし、イメージだ。

 

今は、何故日本には、こんなにも黒人の人がいないのだろう、とすら思う自分がいる。

所謂、ブラックカルチャーに対する関心も、昔よりずっと大きくなったと感じる。

 

見上げるように背がすらりと伸びた人が沢山いて、

私の、日本だったら大きめである身長の目立たない、

セネガルのあの世界が、既に懐かしく、愛おしい。

 

 

 

 

 

帰国して、眠ろうとして、考えたこと。

眠ろうと思って布団の中に入ったけれど、眠れないので起きて書いている。

 

布団の中で考えたことは色々あるのだけれど、

ひとつは、

セネガルの2年間、うまくいかないこと、うまく出来なかったことも沢山あったけれど、

とても楽しかったな、ということだ。

 

見知らぬ言語、見知らぬ習慣、肌の色も暮らす社会も、何もかもが違う人たちと、一緒に過ごして、ともに何かをしたという時間が、最高に楽しかった。

 

だから本当に良かったな、と思う。

 

我ながら単純であることを、認めるけれども。

でも、楽しかったということに変わりはない。

 

私は欲張りなのかもしれない。

こんなに素晴らしい経験をして、

でもこの人生で、まだまだやってみたいことが沢山あって、

優先順位をどうしたら良いのだろう、等と考えている。

 

年齢や、親の意向や、社会的立場。そして何より、自分の周りの人たちを幸せにするということ。

そういうことを考えると、何が正しい道なのかということに、私の足は迷い、止まりそうになる。

私は女性なので、尚更、もし子どもを持つとしたら、と考えたりすると、悠長なことは言っていられない年齢である。

 

けれど、そういうことを考えつつも、最終的に自分の人生に責任を持つのは、他ならない自分自身しかいない、ということも事実だと思う。

勿論、それらを両立させることが出来る道が、ベストなのだけれど。

 

自分の魂が喜ぶこと、ワクワクすることをして、生きていくことができたら素晴らしいと思う。

自分の好きなことを追求して、努力して高めていく。自分にはそういうプロセスが必要なのではないかと思う。

 

世の中には素晴らしいことがあり過ぎる。嗚呼、神様。。。(アルハンドゥリラー)

 

帰国して、自分の誕生日も去って、思うことを、整理するためにちょっと書いてみた。

 

セネガルも、雨季に突入したようです。

 

黒い肌の人が町でほとんど目に入らないことが、変だなと思うこの日本での日々。

 

 

 

 

帰国しました。

2年間の任期を終えて、先日日本に帰国しました。

 

アフリカの西端、セネガルで過ごした日々は、貴重な経験であったと思います。

でも、今はまだちょっと雲の上にいるような気分です。あの日々が、早くも少し、夢であったかのような、祖国日本の空気を感じています。

 

何もかもが完璧なこの日本という国。本当に、本当に、完璧です。

新車のようにピカピカの車。詰まる心配のない清潔なトイレがどこに行ってもあるという安心感。簡単に手に入る美味しい食べ物。素晴らしいモノ・コトが沢山。でも、時折東京は少し、プラスチックで出来た模型のように見えてしまう瞬間があります。

 

こんな感覚を味わうのも、帰国したばかりの今だからなのかもしれません。

 

そして、人も、カニや蛇のように、脱皮を繰り返して新しい自分になっていくのかなと思います。

 

だから、私も、2年間の経験を糧にした上で、新しい自分になっていこうと新たな決意を胸にしています。

 

何より、大きな事故や病気なく、2年間を終えられたことに感謝します。

 

沢山の人の支えあってのことだと思います。ありがとうございました。