<オリハルコン>山下健一公式ブログ





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<オリハルコン艇長61歳の雑感独り言>

2001年春 パンチボールコーブでのオリハルコン(アラスカ)

 

先日、61歳になりました。

「道路を暴走するのが18歳、高速道路を逆走するのが81歳…etc…」と書いてある面白い標語集??があるけれど、

自分が16歳の頃と現在の61歳の自分を比べ、

「18歳と81歳」の道を歩く自分を感じています。

 

 

先日、少し前に観た映画「ライフオブパイ」を久々にみました。

現実離れしたような描写だけれど、僕が観た映画の中でいちばん、嵐の海や夜の海のホンモノの海の部分を、よく表現していたと思えた映画。

 

 

 

人は、ふだんと、土壇場極限の状況で、大きく変わる人と、そうでない人がいるけれど、時に大岩壁や大海原は、自分自身のそんな心を映してくれる良い鏡になってくれた。

 

岩、海、武道三つが写った写真

 

十年くらい前までは道場で、「ローキックの山下」とかいわれることが時々あったけど、

知らない人が聞けば、ローキックが強いんだなと、思ってもらえたかもしれない。

 

極真会オープントーナメント熊本大会にて(二十歳前後の写真)

 

30〜40年くらい前は、

「ハイキックの山下」と時々いわれていたけど、

だんだん、足が上がらなくなり💧、「ローキックしか蹴れなくなっただけ。

 

それでも、二十年前までは、レベル低いなりに蹴ったら倒れてくれる人がいたけれど、いまは、そんな人もいない(これはかなり淋しい💧)。

 

 

 

 

で、昨年あたりからは、蹴りの威力もさらに落ちて、得意技は言い訳"しかなくなった。

 

 

 

これからの1年は、

一つでも二つでも、逃げの言い訳を、拳とスネで叩き潰し、

歳に抗って抗って…抗う。そんな自分になれるか勝負してみたい。

 

アラスカ グレーシャーベイにて

 

気力も体力も底をつきかけていたとしても、

それができなければ、この先、もしも海に出たとしても、海の神さまに顔向けできぬまま、海を渡らないといけないかもしれない。

 

隠岐洋上の波

 

海もコワイし、

対戦する相手もコワイ。

負けるのはもっと怖い。

 

 

しかし、自分自身から逃げたら負けにも届かないし、

恐怖心は、古くからの親友ではないか。

 

 

 

フレンチポリネシア ウアプー島でのオリハルコン(右)

 

昔は岩を登っていた。

いまは、岩を触ると、

岩から、「あんた誰??」と、素知らぬ声を感じることがある。

 

太平洋横断にでる決意をするきっかけになった「宝島」

 

岩に触れても、蹴っても

そんなに力は残ってなくとも、渾身の力を込めて、

自分自身に湧いてくる言い訳だけは、1つ2つでも倒せる自分になれるか、試してみたい。

 

 

 

<「俺達の旅·俺達の道」截拳道(ジークンドー)を愛する友編>

 

ついに、夏は終わりましたね。軟弱で敏感肌の僕は、夜中、もうパンツとTシャツで寝てたら肌寒く感じるようになりました。

暑いのはキライだから、秋が来るのを心待ちにしてたけど、やはり夏が過ぎていくと、心に穴が空いたような気持ちにもなります。

 

夏の間は、夜中も動画の場所で時々水浴びしてたけど、水浴びは、

夏は終わったこれからは、日中だけにするかもしれません。

今日の水浴びは、街に降りる前と、日暮れギリギリの2回。

いつもの滝ツボに1匹だったヤマメのヤマちゃんが3匹になってました。

 

行けばほぼ百%、手を伸ばせば届くくらいの距離でヤマちゃんと会えるので、なんだか賑やかな気分です!。

 

昨日は、若い頃、東京に3年住んでいたときに

仲良くなったMちゃんが、可愛い娘さんと遊びに来てくれました。

だからかれこれもう四十年くらいの付き合い。

 

 

流し素麺だけど、竹ではなく天然の岩を流れる水に素麺を流してたべました。写真では光の加減でか、水が写ってないのが残念。

 

↑ヤマメのヤマちゃんの住んでいる滝つぼ。滝の水しぶきの水面下の動画↓

 

通常、小屋は、

森メニューのゲストとよほど特別に世話になった人以外、友人知人の見学や訪問はお断わりしているけど、彼は特別ともいえる。

 

 

↑上の写真の滝つぼ?の水が流れ落ちている白い部分の水面下の動画を添付してみます。

8月18に「隣人ヤマメのヤマちゃん」では、写真しか添付できなかったけど、

YouTubeにアップできたので、同じ場所だし、ここに添付してみます。

 

 

池袋の有名空手道場で知り合い、なんとなく気が合って、もう一人の友人とよく遊んだけれど、

そのもう一人は、地球征服を企む秘密結社に入り、黒づくめの服で「イー」とだけセリフを言い、仮面ライダーや〇〇レンジャー?と戦うのが仕事だったけど、いまは心を入れかえ、地球征服はやめて真面目に社会人として働いている😅👍。いつかは3人揃って会いたいものだ。

 

 

写真のMちゃんは、山下が海だ山だと中途半端なのに対し、生涯武道一筋

(截拳道=ジークンドー)。

 

少し前までボディーガードが本業で、著名人のSPとして海外を周ったり、ジャン・クロードバンタムと映画で共演したり、警察や自衛隊に刃物のとり方を指導したり不審者への危機管理のアドバイスでたまにテレビに出たりと、異色の経歴が光る。

 

 

十数年も前だったか、

山下が体を壊してくすぶってたとき、東京でちょっと時給四千円でバイトしないか?

と、旅費も出すからと呼んでくれたのも懐しい。

 

仕事が終わったらいつも訓練で1日が締めくくられた。ある日は、新宿駅とかで、禁煙ゾーンでタバコを吸っているオジサンやヤンキーの兄ちゃんを、丁寧に喫煙を止めてもらうというもの。

タバコのオジサンたちは、なぜかみんな素直に止めてくれるのが不思議だった。

Mちゃんはそれをみて、

ほ〜、流石、大道塾ですね!と、ニヤリと笑って言ってくれたのが、お世辞にしても嬉しかった。

 

帰宅したら、刃物を持つ相手への素手での対応術の訓練。

これは、毎日Mちゃんに教えてもらっても、うまくできずだったけど😅💦

そんな想い出もある。

 

 

お互い、歳をとったけれど、久々に話したら、

昔のまんまだなと、思えたのでした。

 

オリハルコン・台風お泊り日記

 

 

 

~一日前までのfacebookをアップしてみます。~

 

 

船も、風が吹き出してからではできない作業を終えたので、いまから山に帰ります。

30日は、バイト仕事の日。台風だからと仕事を休めば社会人として無責任。

しかし仕事だからと船を放ったらかしてたら船乗りとして無責任。

 

まあ僕は、こんな時のために??、定職につかず、船に行きやすい自分のスタイルをつくってるんだけど、

瀬戸内海の船乗りは度胸ある人‥あるいはプラス思考の人が多い?。

 

 

となり近所の船を見たら、モヤイ綱はボールペンよりは太いけど万年筆よりは細いような古ロープだけだったりする。

(僕は基本マイナス志向&コワがり。失敗しても毎回明日がある人"はプラス志向でいいけれどね😅

まあ、台風や津波でロープ切れて隣の船を壊しても、風水害の場合は法的にお咎め無しだからいいのかな。(しかし、古く細いロープのままだと、その限りではないらしいけど)

 

マリーナでは、台風の日は船、いや桟橋には近づかないように!という指導もある。

水面に近づかなくとも、港の駐車場で静観してたら保険金もおりるのも社会のルール。

社会の掟を胸に、海を楽しむのもいいけれど、

僕はやはり、海の神さまのつくった掟を胸にしたヨット乗りでいたいんだな。

 

 

きょうは久々にオリハルコンでお泊りです。

山からヨットに向かう道中、数週間前に落石で通行止になってた斜面に、この天気の中、工事の職人さんがぶら下がって作業している姿が目に入り、驚きました。

 

 

これは、お金のため…というより、台風と雨で、

こままでは誰かが怪我をする!と、

こんな危険な日に作業をしてくれているんだなという気がしました。

こんな日に、落石が起きてホヤホヤの斜面という危険な場所での仕事。

スゴいことだなと思いました。

 

 

仕事…今日明日は、めったにないバイト仕事もお休みになり、明後日は森メニューも延期にしてもらい、ブラブラゴロゴロだけど、いやいや、体を張って船を守りに来ているのも、今、ゴロゴロはしているけど仕事だよな〜と、自分を正当化したり、風が止んで静かな船内で、そんなことを思うのでした。

 

↑船室の壁の写真と2ショット

 

風が吹いてくるのは明日朝くらいからかな?

時々、風がマストにからみついて吠えたり、風の強弱に合わせて大粒の雨粒がデッキを鳴らすバラバラという音…そんなリズムに合わせて船がスイングするさまは、まるでジャズの演奏のようだけど、まだまだ、すぐに音が終わるリハーサルのよう。

 

明日はもっと風が吠えるのか、近年よくある、マスコミの過剰報道かな…?

大雨が続き、山小屋から降りる道が川に飲み込まれて船に行けなくなったらマズいので、早めに街に降りて、食料たんまり買い込んで船に来たけれど、腰が痛いので今日は自主トレもオフ。

吹かない時間が長いので、師匠と2ショット撮ったり、してゴロゴロ過ごしています。

 

↑太平洋出航前、海を渡るのに少し怖気づいていた山下に贈ってくださった手書きのメッセージ付き写真

 

 

師匠は、facebookでも時々話に出してるけれど、小型ヨット(全長7.5m)で日本人で初めて南極大陸到達と8年間かけて単独世界一周した人。

 

↑師匠の航海記「ブルーウォーターストーリー」を買ってくださった人で山下の知り合いは、

ご希望の方にはサイン入りシールをプレゼントできるので、ご連絡ください。

 

 

誰かの後や記録を追うのではなく、初とかソロとかは、想像力が無いと発想できないから憧れる。

人の踏み跡の先までくると、足跡も情報も無い世界が目の前に広がる。

そこからは、脳の情報処理能力的な部分ではなく、海の声、大自然からのメッセージなど、文字や言葉でない情報を読み取れるかが、大切になってくる気がする。

 

 

 

今日は久々に波枕に、

風の音と揺れのリズムの中で眠ります。

そういえば、アリューシャン洋上で聴いた風の音…海ではなく、

岩壁を登り終わり、雪洞を掘ってビバークするときに聴く風の音に似てるのが意外だった。

波の形が、連なる雪の峰に似てるからかな…

といろんな記憶が蘇る。

みなさんも、台風の中、安全に過ごされますように…。

 

 

 

 

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