性能向上リノベーションアワードの表彰式の前に 建築とアート巡礼。 | オーガニックスタジオ新潟社長の奮闘記 │ おーがにっくな家ブログ

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「オーガニックスタジオ新潟」社長のブログ。かっこいいエコハウスを提供するために日夜奮闘中。役立つ「家づくりの知識」は、オーガニックスタジオ新潟のHPにて更新。このブログでは個人的な関心ごとと「工務店経営」についてがテーマ

性能向上リノベーションアワードの表彰式に招かれて、東京まで足を運びました。
表彰式は15時30分。せっかくなので早めに東京に着いて散策しようとふらふらとしてました。

私の東京で好きなエリアは六本木と上野です。
この共通点はよい美術館があること。 表彰式は麻布十番で六本木のすぐ近く。



美術館賞の前に腹ごしらえ。
森ビルから徒歩7分の天ぷら屋さん「味覚」
ベテランの天ぷら職人が、揚げたての天丼を提供してくれて絶品。

 



六本木ヒルズの最上部にある森美術館は、
現代アートなど私の好きな分野に力を入れているので、よく足を運びます。

ちょうど「六本木クロッシング」を行なっていた。
森美術館が3年に一度、日本の現代アートシーンを総覧する定点観測的な展覧会として、開催してきたシリーズ展です。



脳みそ普段使ってない部分が強烈に刺激されて覚醒する。
これが現代アートのよいところです。



1つだけ紹介すると、この木の彫刻、実はビーバーがかじった造形なんです。
ビーバーがもしも人間と同じスケールなら、3倍の大きさになる。
それを忠実に3倍のスケールに再現して展示している。

森ビルの53階から見ると、何かと話題であった国立競技場が見える。
まだイベントまで2時間ほどあったので、頑張って歩いてみることにした。
歩くと45分程度かかる距離。

 



散歩はとても運動になるし、歩くたびに風景が切り替わって、脳みそにもとても良い。
しかしさすがにヘトヘトでした。

2012年の新国立競技場の基本計画の国際デザインコンペで、ザハ案が選ばれ、
予算と構造的問題で廃案となった。森山高至さんが一番吠えていたあの騒動。

 



再選考で実現した隈研吾案でこの競技場は出来上がった。
だがオリンピックも、電通とコロナに祟られて、競技場もいわくつき物件になってしまった感がある。

そんな、実物を見ておかないとならないと思った。




新国立競技場の印象ですが、想像していたよりもサイズが半分位でしかなかった。
なぜ大きいだろうと思ったかと言うと、建築総額が新潟にあるビックスワンの5倍コストがかかっているらしい。なのに、これか。
ビックスワンとたいして差が無いスケール感です。



国立競技場は、木の板のルーバーが貼ってあるだけのハリボテで、設備から何から丸見えでデザイン処理が雑な印象。
イメージではきれいな弧を描いているべきルーバーも、多角形でカクカクしているのも雑な印象。 

ビックスワンの方が美しいケンチクに思えた。

 



正直かなりがっかりしたスタジアムでした。
さらに、途中の立派な銀杏並木も切り倒そうとしているんですよね。
森山高至さんがこれにも怒っているのも無理はありません。


そこから都営大江戸線で麻布十番まで2駅あっという間。
国際文化会館は、。建物は前川國男、坂倉準三、吉村順三の日本の近代建築家の巨匠、3人の合作として知られていて、文化財ですね。

初めて訪れることになった。
印象は、思っていたよりも半分のスケール。

これは名画にも当てはまることですが、例えばルーブルのモナリザは、実際に行ってみると、想像しているよりもはるかに小さかったりする。
名作はスケール感が大きく感じるものなのです。

 



この由緒ある会場で開催された、性能向上リノベアワード。
その結果は栄えあるグランプリをいただきました。

これからいよいよ重要性が増してくる、戸建て住宅の性能向上リノベーション。
なぜ重要度が高まるかの社会的背景。 それと普及の妨げになっているボトルネックなど
またの機会に掘り下げたいです。

これで、日本エコハウス大賞での新築部門に加え、リノベ部門での2冠をいただいた。
受賞後に、私が3分のスピーチを行いましたが、それが反響を呼んでおりました。
一言でいえば、「リノベーションは、人を幸せにする力がある。」ということを証明した。



私が代表して受け取ったけれど、この賞は頑張ったお客さんと、

設計監督の担当者、そして協力会社の方々が取った賞である。
おめでとうございます!