オーガニックスタジオの2018年、最大の目玉プロジェクト。
飯塚豊さん(i+i設計事務所)設計コラボの「グランドピアノのある家」が間もなくお披露目です。
詳しい内容は飯塚さんのブログを一部転載いたします。
庭がある程度広く、メインフロアにグランドピアノを配置することが決まっているので、1階リビングが自然です。
そこで、坂倉さんの飯箸邸のような非対称な切妻のボリューム構成を採用しました。(中略)
西側中央一階のリビングは、グランドピアノのある吹き抜け空間です。
平屋側の吹き抜けにピアノを置く構成はレ-モンドがカニングハム邸でやっています。
加えて、今回の計画では、コンサートホールのように、各階の様々な場所からピアノを眺められるようになっています。
ピアノ側から見た風景。勾配屋根の先にはトップライトを配置しました。教会のように様々方向から光が射す空間になっています。
飯塚氏の著書「新米建築士の教科書」には「過去の優れた建築事例の蓄積」が必要だと書いてあります。
コラボでは、設計の理論が実践されてる様を目の当たりにできるわけだから、最も勉強になるのは我々でです。
主役のグランドピアノという強力な拠り所があったため、今はコンセプトにブレがありません。
圧倒的な存在感のあるピアノを中心に生かした空間であること。
そして、理想的な音を実現するための空間出ることが最大のテーマとなります。
住宅において物理的なコントロールすべき要素として、まずは「温度」のコントロール。
次に「湿度」のコントロール。最後に残る要素は「音」のコントロールです。
ピアノ特有の強い音を和らげるには、四角いボックスの空間だと、垂直面にぶつかった音が反射してしまい音が濁ります。
音楽ホールの設計のように、斜めの面を交差させることで良い音にさせてます。
天井の仕上は、西方設計の自宅の天井の仕上げのように、木の板を隙間を開けて張り、裏側にウッドファイバーが付加充填されており、吸音させる手法が目的に適います。
(もちろん天井の内側付加断熱も兼ねてます)
飯塚さんのイメージでは、木の素地のままでの木質感ではなく、色味を抑えた白い天井で神々しい光を狙っているのだろうか、木目を完全に塗りつぶさないレベルの白い塗装で仕上がってます。
さらに今回のプロジェクトでは、FBなどを活用し、ワイワイガヤガヤと、依頼主を含めてアイデアの交換を行ったことも現代的です。
その中で飯塚さんの事務所のスタッフから、庭の設計に関してコンセプトにぴったりのデザイン案が提示されましたし、家具はお客様がかなり気合を入れて良いものをチョイスされております。
建築家の作品のための住宅ではなくて、民主的な集合知も備えた、
ベストな暮らしのためのデザインプロセスで進められました。
そうした建築的な魅力だけでなく、この暑いシーズンであるから確認できる、
「高性能住宅は夏も凄く快適」であることを、完成内覧会で確認してみてください。
付加断熱200mm外壁に、樹脂トリプルサッシの高性能住宅は、
小型エアコン1台でどこまで 夏を快適にできるのか 来ないと分かりません。
前回コラボ(笹口の家)にひきつづき、日本の住宅関係者の注目を集めているこの住宅。
家づくりはここまでできるのだと、きっと驚くことでしょう。
お見逃しなく。
会場: 新潟市東区中野山 「中野山の家」
(予約フォームでの申込み時に、地図が表示されます。ネット予約以外の方はご予約時にアクセスをご案内いたします。)
開催: 8月 5日 (日)
予約受付時間帯 10:00~16:00 (close17:00)
【おねがい】
小さいお子さまへの対応に手が回らないために、
おそれいりますが可能な限りはご家族などにお預けになってご来場ください。
また、施主様へお引渡まえの住宅につき、お連れになる場合でも抱きかかえるか手をつないいただくなどして、走り回ったり、壁にぶつかったりしないようにご注意をお願いします。
●内覧お申し込みの要領● 完全ご予約制です。
お電話025-201-6611または、予約ボタンの予約フォームからお申し込みください。