新住協2日目のバスツアー、午前は関尾くんちに続いて、
鈴木アトリエの事例を2件見学させていただきました。
代表の鈴木信弘様は、「片付けの解剖図鑑」の著者として知られている。
エクスナレッジから出版された図鑑シリーズの第二弾は、8万部を超えるベストセラー。
住宅設計の導入本として素晴らしくお勧めできる本で、
オガスタ文庫のユーザー向け推奨図書の1冊に並んでいる。
2件見学させてもらって、1件目の住宅の奥さまに、
「建てていかがでしたか?」と10年目の感想を聞いたところ
「満足度120%です!」とおっしゃった。
住宅のあちらこちらから、細やかな生活上の配慮や、
我にこだわらない柔軟な設計姿勢を感じることができた。
*写真掲載、許可取るの忘れたもんで遠慮しておきます。。。すみません・・
仕様に関しても、デザインに関しても、強い我を要求するスタイルじゃないことが伝わってくる。
工務店とコラボする建築家としては非常に良い仕事をするのではないかと思いました。
バスツアーは住宅街を巡るので、迷惑が市民にかからぬよう、新住協の関東支部の方々の多大な尽力と気遣いがなされました。油断すると、工務店の面々がずらっと並んで、異様な光景。
萬歳湯という銭湯の前のワンショットは、 まんま漫才っぽいぞ。 シュールである。
鈴木アトリエさんも加盟してわずか3年程度のだと言う。
主な現場が温暖な地域だからということなのだろうか、かつてはほとんど断熱気密なんて全く興味なかったようだが、「近頃はちゃんと性能はだしてますよ。」とおっしゃる。
伊礼さんや堀部さんだけじゃなく、鈴木さんのような、本格的な設計の力のある面々が、ちゃんと性能を担保しようというように転換してきたのがここ数年の大きな特徴である。
バスツアーは横浜の街を通って行く。
途中、横浜中央病院の前を通りかかったが、ただならぬ設計オーラを感じて思わずシャッターを切った。
ドイツのバウハウス的なデザインです。
調べてみると京都タワーの設計で有名な山田守氏により1960年代に設計された建物であった。
新潟のシンボルの萬代橋も山田氏の設計です。
おおお・・やはりただモノではなかった。
午後からは三渓園という日本の伝統建築のテーマパークのような公園を散策した。
明治の産業の主役は生糸の輸出であった。当時の日本の輸出額の80%は生糸であって、
富岡製糸場はじめ、5つの工場を有して生産をほぼ一手に独占していたのが原三渓である。
巨万の富を手にして、山を買い、寺や数寄屋建築など京都から名建築を買って移築させるなど、好き放題の建築放蕩を突き進みましたが、その結果的として伝統建築の保存へとつながり、社会へと貢献することになった。
朝鮮灯籠は、加藤清正が朝鮮出兵の際に知行地を持ってくることできなかった代わりに、灯籠を持ち帰ったもの。
様々な建築物が移築されているが、飛騨高山地方の合掌造りの家の保存されている。 当時からすればディズニー・シーのようなものだったんだろうな。
シニアボランティアのガイドの方の案内で細かな建築の背景を知ることができました。
横浜市民の民力を知るようで、ありがとうございました。
横浜、 いいね!!