2017年新住協総会で あすなろ建築工房の関尾くんち見学 | オーガニックスタジオ新潟社長の奮闘記 │ おーがにっくな家ブログ

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2017年、新住協の総会が横浜で行われたので参加してきました。
総会に参加するのは3年ぶり。
少しサボっていた間に、加盟工務店の面々がかなり変化していることに気がつきました。

今までだと、高気密高断熱が好きな、田舎のおとっつあん工務店の社長がいっぱいいるイメージでしたが、近頃、設計力もある都会の設計事務所や工務店も見受けられるようになったと感じました。

それと感じたのは、3年間で私が有名人になっていたんだなというところ。
全国での講演会や雑誌掲載・連載も多々あったので、工務店業界内の知名度がうなぎ上りのようでした。 (ただ新潟の市民の知名度は皆無なんで 商売には関係はありませんが;;)

さあ  総会の冒頭は鎌田代表の基調講演です。
いわゆる新在来工法をツーバイフォーと同じように、省令準耐火構造にするための方法や、
2x10材を用いた垂木間充填で、屋根の剛性を構造計算で認めてもらうために
活動しますよ。。。などなど
我々にとって大事な話で、お客さんから見れば退屈な話が90分話されました。

私の印象ですが、鎌田代表は、寒冷地向けの高断熱住宅の開発に関しては、既にやり尽くして興味が無いようで、近頃は元気の良い関西の支部と協力し、温暖地向けの、つまり夏、いかに快適に問題なく過ごすかという設計手法に関心が移っているように思われます。


その代表的な事例となった、ダイシンビルドの清水さんと、堀部安嗣さんの里山住宅博のモデルハウスについての発表もありました。


2日目の午前は、横浜のデザイン住宅の事例見学ということで、
あすなろ建築工房の関尾さんの自宅の見学と、鈴木アトリエの作品2物件の見学を行いました。関尾さんは数年前に全社員でオガスタ新潟、視察ツアーにこられたこともある。
非常に熱心な研究熱心な工務店である。


横浜の傾斜地で、車の入れないような、普通の工務店だったら建築不可能と言って尻尾を巻くような建築地を、関尾さんは選んで購入した。
全ての建材は手搬入。傾斜地を担ぎ屋さんに搬入してもらい、
生コンはホースをつなぐなど、大変な苦労をして建てた家である。


だからこそ家に対して愛着を強く持っているようだ。
崖であるがゆえに、隣の家とレベル差が発生して目を合わせることがなく。
一日中、日射も十二分に得ることができる。


デッキを設け、休みの日にはバーベキューも積極的に行っているようだ。
パーゴラ形のフレームを設け、タープで日陰を設けることで涼しく過ごしていらっしゃる。
通風も良くほとんど夏も冷房は使ってないようだ。
もちろん日照条件も良いために、冬の暖房は、晴れの昼間は全く不要だろう。


暖房の説明のためにペレットストーブを玄関に設置したが、出る幕はなさそうだ。
玄関はブラックウォールナットを仕上げに貼っており、土間やタイルと違ってデッキインの感覚である。新潟だと年間の降水量が多いために、チークのようなより耐久性のある材料であれば何とかなるかもしれない。



自宅ではあるが見込み客を説明するためのモデルハウスとして公開している。
延で何百人もの見学者が今まで押し寄せてきたことだろう。
岩手県でも、木の香の家、白鳥さんの家も同じだったが、代表の家族の献身的な協力によってモデルハウス兼自宅は維持されている。
奥さんは、もう慣れましたよとおっしゃる。 偉いなぁ。


27坪の小さな家であるからこそ、様々な小さな工夫がぎゅっと濃縮され、愛らしい宝石箱のような住宅である。

 



特にお風呂場と脱衣場周りの設計は非常にうまいと思いました。



トイレには枠に鍵の穴が開くのを避けるために、プラスチックのカンヌキでロックがかかるような仕組みになっている。



ネタ 膨大につき、 次回に分けます・・・・