伊礼智氏がビルダーの設計力向上にやっている2つのこと | オーガニックスタジオ新潟社長の奮闘記 │ おーがにっくな家ブログ

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伊礼智氏がビルダーの設計力向上にやっている2つのこと

 

9月の活動はネタで上等なものが多すぎて、相模が出張が多すぎるのと相まって、

ブログが滞っています。 時間差ができて旬を過ぎた記事になるかもしれませんが、

お付き合いのほど、よろしくお願いいたします。

 

建築知識ビルダーズ30号発売記念のイベント。大盛況で終わりました。

伊礼智さん 飯塚豊さん 日本でもっともHOTな住宅作家のお二人が、

直接 自身の流儀を語り合うイベントは何ともゴージャス。

ご来場者は 設計関係者が多かったですが、そうとうにいい刺激になったようです。

 

 

 

飯塚さんが詳細に記事にしておりますので、詳細はそちらをご覧なってください。

 

オガスタ設計部、紘大君もオガスタ目線で記事にしております。併せてどうぞ。

 

私は別の視点で、といいますが、

タイトルの通り、工務店の設計力向上に、建築家が協力できることは何か

お二人のアプローチはかなり異なり、

それぞれ工務店に応じて有効な進化に役に立つものがあるなという気付きであります。

 

分かりにくいので切り口を変えて換言するならば、

工務店の設計部といっても、小学校生と専門学校生ていどの実力差があることだろし、

人的な問題・スキルにかかわるところ、また、売り上げをどこまで求め、

作品性をどのように考えるか? 

工務店のリソースとニーズは異なるので、工務店へのサポートの手段も異なってもいいだろう。

 

 

まずは あまりに有名すぎますが

伊礼さんのなさっていることについて確認して記事にしました。

 

建築家は それぞれの設計の流儀があり、自身の作風を生かした作品を、

1邸1邸作るというのが基本だろう。 

しかし、東村山市の相羽建設は、分譲開発の建売用に、

迅速にプランニングをせよという無茶ぶりしてきた。

伊礼さんはそれに応える形で設計の技を生み出した。

 

 

階段や水回りなどをブロックユニットとして用意し、

ブロックを組み合わせると間取りになるという手法である。

各ブロックの設計は共通であるから、邸別にいちいち設計する必要が省ける。

この合理的なメソッドで練られたプランの優秀作は、完全規格住宅として、商品化した。

 

設計行為がまるまる省けるので、その分予算が浮く。

それは外構植栽工事などに振り分ければいいですね。こういう考え方です。 

伊礼さんと相羽さんで構築された手法だからIWORKSという名称で、

工務店のフランチャイズ組織として活動をしています。

 

 

 

地域工務店のブランド向上。

標準化の導入による生産性の向上。  で、 工務店に貢献している。

 

実際のところは伊礼さん的な住宅を建てたいというようなユーザーは、

目もそれなりに肥えているので、企画住宅でいいやとはなりにくいようで、

IWORKS企画プランはそんなに数多く建っているわけでないようである。

 

デザイン系のFCの中には、建築力のない工事店の寄せ集めで、

NETで詳しくは書けないが 詐欺師集団みたいなとんでもないものも実在するが、IWORKSはその逆だ。

OMソーラー加盟店が同時加盟しているケースも多く、実力派工務店が名前を並べている。

 

また、伊礼さんは「住宅デザイン学校」、を通じて、(通称:伊礼デザインスクール)

地域工務店の設計者へ家づくりを伝授している。毎年開催で、今年で7回目になるようで、

全国に伊礼チルドレンをたくさん輩出し、地域の家づくりを「設計力の指導」でリードしている。

以前ご紹介したCOMODOの飯田さんはその代表格と言っていいだろう。

 

このように全国の工務店の設計力と地位向上に貢献している。

 

伊礼さんは住宅設計を中心とする建築家で最も成功した人と言って過言でないだろうが

氏の持っている、超絶的なマーケティングセンスがあるから、成功しているんだな。

かなり 今回のイベントの件で長時間一緒にいて 話していく中で、

だいぶそういう 本やNETではわからない、隠れて存在している質的な部分に気づかされました。

換言すれば、時代と社会を読んでいるということです。

 

文字数制限を超えましたんで、次回は飯塚氏とのコラボに注目です。