設計レベルが高い工務店として名高い、浜松市の扇建築工房。
代表の鈴木昌司さんは勉強家で親分肌だから、全国に工務店仲間のネットワークを持ち、影響を与え続けている。 FBで非公開意見交換会を主幹しており私もその仲間の一人だ。
せっかくAPWフォーラムで静岡入りするので、浜松まで足を運んで、扇建築の住宅をお願いして見せてもらいました。
後から聞くと、たいへん忙しい時期らしく仕事で会社の泊まることも多いというのに、半日も私にお付き合いくださった。感謝申し上げます。
同様にFB上で交流している、樹々匠建設の大木さんも見学ツアーに同行ということになり、扇建築工房のOB様を3軒訪問した。
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鈴木さんはもと、静岡のパワービルダーで監督やNO.1支店長もやっていた凄腕だが、建築的な住宅をやるために独立。しだいに建築をレベルアップさせ、落ち着きのある佇まいの設計事務所がしっぽを巻いてしまうような素晴らしい建築を送り続けている。
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平屋に近い軒の低く深い落ち着いた外観に、荻野さんとの協業からエッセンスを習得した素晴らしい庭の設計がみごとだ。 わたしらももっと手間とお金を庭にかけないとならないなと大いに勉強になりました。
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内部もジャパニーズモダンの現代的な体現で、天井は低く低く。
窓の重心も低く低く。 きわめて建築的に王道な手法で落ち着きを追求している。
施主に塗装や造園作業も協力してもらい、大変手間がかかる住宅で、
ついてこれるお客さんがいらっしゃるところがすごいなと感じます。
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何よりすごいのは、施主との関係性だ。
一業者ではなく、親戚のおじちゃんの関係性の方が近いだろう。
ずけずけ寝室でもどこでも入って行けるような関係が維持できているのがすごい。
手刻み、真壁に、建具屋の木建を真鍮レールで滑らして、薪ストーブ。
伝統建築の性質が色濃く出ているわけで、断熱性能について今までは積極的に非気密住宅という頑固な家づくりであった。サッシもフレミングJ(アルミ枠)
ただ私らと交流するようになって意識が変わったのか?
「気密取ることにしたんだよ。サッシも330で(YKKAP樹脂サッシ)」という。
超ハイレベルの設計力に、性能を担保出来た日には、エリア内で無敵は間違いなし。
鈴木さんがそうきたとは、世の中が大きく変わってきている象徴だ。
翌日は、APWフォーラム。
磯崎新設計の静岡県コンベンションアーツセンター「グランシップ」だ。
260人集まり熱心に聞いてくださっていた。
今までのセミナーは支店レベルが多かったが、ここは本部主催。
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金と熱の入りようがはんぱでない。取締役まで聞きに来てくれる中で、持ち時間1時間をロックコンサートだと暗示して熱を込めてやり切りました。
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次回は愛媛県、松山。 11月に入って山形で2015年は閉めになると思います。