全国農団労主催のジェンダー平等に関するセミナーが5月13日、京都市内で開催された。
セミナーはWeb併用で行われ、各県、各単組および全国本部役員ら30数人が参加した。
開会あいさつで全国本部の川岸委員長代行は、「自分が農協に入った数十年前は毎朝、女性がお茶くみ、掃除をするのがあたりまえだった。今は改善されていると思うが、賃金や管理職数において男女間の格差は残っている」、「家庭でも家事、育児は女性が担っており、解放されなければ女性の社会進出は伸びない。今日のセミナーを通じて様々な問題を認識していただきたい」と述べた。

基調講演Ⅰでは「ジェンダー平等の歴史と今後の課題」について、中央労福協元事務局長の花井圭子さんより講演を受けた。花井さんは近代社会における女性の法的地位について、旧民法下での性的役割分業の固定など、当時の女性の地位が低く、差別扱いされていた状況を説明した。そして、国際的に男女平等を求める声が高まるなか、1979年に国連総会で採択された「女性差別撤廃条約」の批准(1985)、男女雇用機会均等法の制定(1985)に向けた取り組みの中で直面した障壁や課題、さらに育児休業法制定(1992)に向けた運動の過程についても当時を振り返りながら解説した。花井さんは「現在、女性国会議員(衆議院)は45人しかおらず女性比率は9.7%と低い」「3割を超えると世論が動く、一歩でもよいので前へ踏み出してほしい」と訴えた。

午後からの基調講演Ⅱでは「JAがめざすべき男女平等参画社会と具体的取り組み」をテーマに、一般社団法人日本協同組合連携機構主席研究員の小川理恵さんより講演を受けた。小川さんはJAにおける「男女共同参画」について、女性役員や女性管理職の登用状況の推移を示し、女性の活躍が進まない要因の分析結果を説明。そして、「女性ならではの気づきとつながりを作る力など、女性の能力を活かすことで組織力と経営力のレベルアップを図ることが必要」とまとめた。また、全国JAにおける先進事例として、女性職員の制服廃止など数例を紹介した。
講演終了後は6班に分かれグループワークに取り組み、講演の感想や職場におけるジェンダー平等の現状と課題について意見を出し合った。







