被爆81周年原水禁四国大会が7月20日、愛媛県松山市の四国ろうきん松山ビルで開催され、四国4県から約100人の平和運動関係者が参加し、核兵器廃絶と原発に依存しない社会の実現に向けた決意を確認した。大会は四国ブロック平和フォーラムと原水禁四国ブロック会議の主催で行われた。
大会では、愛媛県平和運動センター議長の越智勇二・四国ブロック平和フォーラム議長が主催者を代表してあいさつし、被爆81年を迎える今なお世界各地で紛争が続き、核兵器使用の危険性が高まっている現状に強い危機感を表明した。その上で、市民一人ひとりが平和の実現に向けて声を上げ続けることの重要性を訴えた。

記念講演では、高知県平和運動センター議長の早川浩由氏が「核なき確かな未来のために」と題して講演した。早川氏は、今年4月にニューヨークで開かれた核兵器不拡散条約(NPT)再検討会議への参加報告を中心に、国際社会における核軍縮をめぐる現状を紹介した。核保有国間の対立が続く中で、核軍縮交渉は停滞しているものの、世界各国の市民社会や被爆者、若い世代が核兵器廃絶を求める運動を着実に広げていることを報告し、「核なき確かな未来は決して夢ではなく、市民の粘り強い運動によって切り開くことができる」と強調した。また、現地でのデモ行進や国連本部での議論、世界各国の平和運動との交流などを紹介し、国際連帯の重要性を訴えた。
続いて行われた各県活動報告では、徳島、香川、高知、愛媛の代表が、それぞれの地域における平和運動や脱原発運動、若い世代への平和教育の取り組みなどを報告し、各県の経験を共有した。
大会では、「被爆81周年原水爆禁止四国大会アピール」を採択した。アピールでは、伊方原発3号機が中央構造線断層帯に近接していることや、基準地震動の過小評価、使用済みMOX燃料の長期保管、避難計画の実効性など、多くの課題を指摘した。そのうえで、伊方原発3号機の再稼働を中止し廃炉とすること、使用済み核燃料をこれ以上増やさないこと、四国電力と国に対し住民の安全を最優先とした原子力政策への転換を求めた。また、福島第一原発事故の教訓を踏まえ、原発のない社会と核兵器のない平和な世界の実現に向けて運動を進めていく決意を表明した。
大会終了後、参加者は翌21日に実施される愛媛県および四国電力本店への要請行動に向けて意思統一を図り、核兵器も原発もない平和で持続可能な社会の実現に向け、四国から運動をさらに広げていくことを確認して閉会した。




