【失踪事件】その１　大学の同級生　45歳女性

昨年　6月・7月と、私の身の回りで２つの失踪事件が起こった。

結論としては、２つとも無事解決した。

今ではちょっとした笑い話ですらあるけれど、その時にはやはり命の危険を心配し、胸がつぶれるようだった。

ほとぼりも冷めたので紹介したいと思う。

ひとつめは、大学の同級生。

彼女とは、社会人になってから2年くらい同居していた。がっつり親友だ。

すっかりご無沙汰していたある日。

彼女の夫から、朝電話があった。

「妻はそちらにお邪魔してませんよね？？」

「どうしたんですかっ！」

「昨晩から…戻らないんです…シクシク」

彼女は律儀度100％の人間。
ちょっと遅くなる、夕食を食べてくる、などなど、夫への連絡は怠らない。
こんなことまで言っとくんだな、こまやかだな、と感心させられているような人だから、

知り合いに会った～
飲みに行っちゃえ～～

・・・めんどくせ、いいやオールしちゃえ～～

なんてことはない。

浮気ってのも…まあ、バレないようにするもんだしなぁ。

最悪だけど、連れ去り？行き倒れ？

でも彼女の会社は港区のど真ん中。
彼女の自宅は浦和で、繁華街を抜けきらないところ。

たとえ彼女が気絶していたって、大人の女を一人の男が連れ去るのは、体重的にとっても難しい。

３人いたって難しい。

行き倒れといっても、誰かが救急車を呼ばないわけもない。

…ハラハラして、子供を送りながらあれこれ考えて。

彼女との共通の友人はいるけど、大学時代の友人が多いし、

や飲みになかなかいかないだろうし、行ったとしてもやっぱり連絡いれるだろうし。

実家には連絡したっていうし。

っていうか、まさか旦那は仕事に行ってないだろうな？
休んでるよな？

ああそうだ、夫は彼女のケータイを持ってないんだから、職場の…私も会社名知らないなぁ…何ができるだろう？

とりあえず連絡してみようか。

「もしもし・・・えっ？今見つかった？？？」

～結末～

なんと彼女が会社のトイレに入った途端、

扉に脚立が倒れかけてきて、

閉じ込められてしまったというのだ！！！

自分の会社のフロアの上階下階に助けを求めるべく、大声をあげたけれど、誰も助けには来ず…

そうこうするうちに通りを過ぎゆく酔っ払いの声が聞こえてきて…
変な奴に来られても困るってんで、あきらめて寝たらしい。

寝れるのか、見張りの兵士じゃあるまいし。

朝イチに社長が出社することがわかってたんでそれまで待って、助けてもらったらしい。

そして残務をして帰ったという…なんという事もなげな…

私の親友の騒動はこのように、笑い話として幕を閉じて…

ホッとしました！

のちほど本人から連絡あって…

「旦那、泣きながら電話してきたよ～ｗ」

って言ったら、彼女、グッと言葉に詰まって感動してたw

後日談。