光琳の団扇 | 俺のまとめ -oremato-

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普通の日記みたいなことも書いてます。

前回書いた千葉市美術館「ドラッカー・コレクション」展には尾形光琳の作品が2点ありました。
そのうちの1点が「蔦(つた)図」団扇(うちわ)です。

ドラッカー・コレクション 珠玉の水墨画 | 千葉美術館 - 日々帳
尾形光琳 「蔦図(団扇)」
狩野秀頼 「山水図」(団扇形)

もともと団扇だったものが他の団扇数点とともに屏風に貼り付けられ、後に掛け軸に仕立てられたものだそうです。

1990年に根津美術館で行われた講演でドラッカーは最初のスライドでこの絵を紹介し、「細い蔓(つる)が空間を仕切ると同時にそこにある種の空間を創り上げる、いわばノン・オブジェクティブ、非写実的な絵画」と評したうえで、「この小さな扇面ほど余白を生き生きとさせ、それが絵の主題となっている他の抽象作品を知らない」「そしてこれこそが、日本美術の重要な特徴のひとつ」であると続けています。

ドラッカーの考える日本美術の特徴が典型的に表れた作品がこれだったのでしょう。

ところで、MOA美術館の「山水・寿老図団扇」の解説には「宗達が扇面の画家であるならば、光琳は団扇の画家である」とあります。団扇が広く一般に普及したのが光琳が活躍した時期ということもありますが、光琳の作風と団扇の丸い画面の相性がよかったというのもあると思います。

「ドラッカー・コレクション」展で観た団扇関連の作品では、山水画の典型的モチーフが団扇形の画面にコンパクトにまとめられた狩野秀頼の 「山水図」も面白かったです。


琳派400年記念 細見美術館 琳派のきらめき-宗達・光琳・抱一・雪佳-
月梅下絵和歌書扇面 本阿弥光悦・書 俵屋宗達・下絵
宇治橋図団扇 尾形光琳
酒井抱一 鹿楓図団扇

以前日記に書いた高島屋の「細見美術館 琳派のきらめき」展では、俵屋宗達が下絵、本阿弥光悦が書を手がけた「月梅下絵和歌書扇面」と光琳の「宇治橋図団扇」を観ました。

画面を斜めに分割している点が両者に共通(「ドラッカー・コレクション」展の「蔦図」団扇とも共通)していて、宗達から光琳への影響が伺えますが、特に、橋で画面を分割した「宇治橋図団扇」の構図は巧いと思います。水面は「紅白梅図屏風」のような紋様で表現されています。

酒井抱一の「鹿楓図団扇」は細見家の2代目当主が琳派のコレクションをはじめるきっかけになった作品だそうです。


紅葉流水図(竜田川図) 尾形光琳筆(五島美術館)

根津美術館の「燕子花と紅白梅」展では五島美術館所蔵の「紅葉流水図団扇」が観られました。画面の切り取り方が光琳らしい作品です。数枚描かれている紅葉が全て画面からはみ出しているのが面白く、団扇ならではの表現だと思います。


「琳派―四季の“きょうえん”」をみて - アトリエ・リュス
尾形光琳《八橋図・秋草図団扇》

3月に行った畠山記念館の「開館50周年記念 THE 琳派―極めつきの畠山コレクション―」で観た「八橋図・秋草図団扇」の「八橋図」は画面中央から右側に伸びる太い線にちょこちょこっと脚を描き足すだけで橋に仕立てるセンスがすごいです。この展覧会に行ったのはブログを始めるちょっと前なので記事にしていませんが、よかったので今さらですが書こうかなと思っています。

ブログに書きたいことが多過ぎて全然追いつかないです…。