また杉原さんと逢ってHした私。


18才の時に出会って、初めてHした相手。
奥様がいるとわかりながらもしばらく付き合った。
大好きだった。
杉原さんの仕事の関係で離ればなれになる事に、泣く泣くサヨナラした。


私の離婚の数年後に再会し、また付き合って、また以前のような関係に陥り、数年間付き合い、ゴタゴタの末に距離を置いた。


年下の大輔と付き合い数年過ぎたが、大輔と逢いたくなくなり、仕事の悩みをかかえ、まるで全てを見透かしたように杉原さんから連絡がくるようになり、三度目の同じ相手と…。


こんなこと、同じ相手と何度も繰り返すなんて、あり得るのだろうか…


私の意志が弱いのは自分でもわかっている。
でも意志が弱いだけではない。

私は何があっても杉原さんを嫌いになり切れてなくて、それどころか、やっぱり私は杉原さんがいいと…



どこまでバカなんだ、私って。



また杉原さんと付き合っても、常に奥様以外の女性の存在に不安を持ち、心から笑えないと思う。




私の自宅に送ってもらって少ししてベッドに入った頃、杉原さんからメールが来た。
「今日は久しぶりで、良かったよ。おやすみ」


私は、
「ごちそうさまでした。おやすみなさい」と返した。

そしたら、
「次はおいしい豆腐料理でもどうかな」と送って来た。


次は…か…


杉原さん、安心したのかな?私がまた自分の所に戻って来たと思っているのかな。


「身体に良さそうですね。機会があれば…」と返信。


そうやって返信したりする私が悪いのだろうけど…



「エクセル教えて下さい。よろしく」



そこでメールを送るのを止めた。


やっぱり私は杉原さんじゃないとダメなのだろうか…


あんな辛い想いをしたのに…
またこうして二人でベッドにいる。



どうしてそっとしておいてくれないの?

どうしてまた私の心を揺さ振るの?



杉原さんの本心が知りたい。



「さぁ、うちの会社に来ないか」
まさかの言葉だった。



以前、私がバツイチになった後に付き合っていた頃に「うちの会社に来てほしいけど、こんな関係じゃ無理だよな」とは言われた。


その時に私は、「杉原さんが来いと言うなら行きます」と答えた。



それ以来この話題はなかった。



私は思った。

私はもしそうなった時に杉原さんという社長を信頼して尊敬して仕事を一緒にやって行く事が出来るのか…

ケンカにもなるだろう。

束縛もしてしまうだろう。

そんな私を自分の部下として疎ましくなるのではないか。



杉原さんは、社長という座に不安を感じているのかな。

私に助けを求めているのかな。




一緒にお風呂に入ろうと言われたが、なぜかそんな気持ちになれずに私は杉原さんが出るまで待っていた。


ラブホを出た所で缶コーヒーを買ってもらい自宅まで送ってもらった。




私は、去年から今の仕事を辞めようか迷っていた。

大輔とも距離を置き始めた。

絶妙なタイミングでの杉原さんからの連絡。



何か杉原さんに私の叫びが届いたのかと思わずにはいられなかった。






えっ?
どこ行くの?
杉原さん、今日は食事するだけじゃないの?
それにもう時間も遅いよ。


支払いを済ませて先にお店を出て駐車場へ行く杉原さんを、私は戸惑いながらもゆっくりと歩いて付いて行った。


「行くぞ、久しぶりだ、もうしばらく一緒にいよう」


杉原さんの車は以前よく行っていたラブホに向った。


もうこういう所に杉原さんと来るとは思わなかった。
失礼だけど、まだエッチするんだ杉原さん、って思った。



部屋に入り、すぐに抱きしめられた。


「さぁ、久しぶりだなぁ」等と座る事もなく私に触れて来た。


「私、今日はこんなことするって思わなかったのに。何で?」と言った気がする。



ベッドに押し倒され、裸で抱き合った。


「さぁ、俺に逢いたかったか?」


普通、ベッドでそう聞かれたら「うん」とか「逢いたかったぁ」とか言うのだろうけど…
私は
「別に…」
なんて可愛げのない、ムードを盛り下げるイヤな女の私。


嘘でも「逢いたかった」と言えと、たぶん気分を害したはずの杉原さんだったけど、言葉にも態度にも表さなかった。



でも、私はこの数年間本当に杉原さんに逢いたいという気持ちはなかったのだろうか?


あれだけの想いをして涙を流した。
最低の男だと思った。
誰も杉原さんには言わない言葉を言って大喧嘩した。

こうやってまた逢って、エッチして…


嫌いにはなり切れてない自分に気付いていたのではないか。


大輔の存在があってしばらくは杉原さんの事を一時的にどこかにしまっていただけではないか。


そうでないと、電話があっても断固無視、誘われても断わるはず。




久しぶりの杉原さんの身体に抱き付いた。
すごくスリムな人だったのに分厚い。


「太った?」私は聞いた。

「うん。痩せていた方がよかったか?」

「ううん。今の方がいい。何か嬉しい」

「そうか、さぁは何も変わらない」



何でそんなに元気なの?と聞きたい位に年齢の割に元気な杉原さんだった。