やっぱり私は杉原さんじゃないとダメなのだろうか…
あんな辛い想いをしたのに…
またこうして二人でベッドにいる。
どうしてそっとしておいてくれないの?
どうしてまた私の心を揺さ振るの?
杉原さんの本心が知りたい。
「さぁ、うちの会社に来ないか」
まさかの言葉だった。
以前、私がバツイチになった後に付き合っていた頃に「うちの会社に来てほしいけど、こんな関係じゃ無理だよな」とは言われた。
その時に私は、「杉原さんが来いと言うなら行きます」と答えた。
それ以来この話題はなかった。
私は思った。
私はもしそうなった時に杉原さんという社長を信頼して尊敬して仕事を一緒にやって行く事が出来るのか…
ケンカにもなるだろう。
束縛もしてしまうだろう。
そんな私を自分の部下として疎ましくなるのではないか。
杉原さんは、社長という座に不安を感じているのかな。
私に助けを求めているのかな。
一緒にお風呂に入ろうと言われたが、なぜかそんな気持ちになれずに私は杉原さんが出るまで待っていた。
ラブホを出た所で缶コーヒーを買ってもらい自宅まで送ってもらった。
私は、去年から今の仕事を辞めようか迷っていた。
大輔とも距離を置き始めた。
絶妙なタイミングでの杉原さんからの連絡。
何か杉原さんに私の叫びが届いたのかと思わずにはいられなかった。