金曜日担当の宮本泰邦です。
以前は全く気付きませんでしたが、畑にいると自然の恵みを感じます。
最近の畑は、そよ風が心地よく、朝は「つくつくぼうし」、夕方からは
「鈴虫」が鳴いて秋の訪れを知らせてくれます。
さて、今日もみかんのよくある質問でいきます。
農家がお答えする「みかんの旬の時期はいつですか??」 です。
味に関することなので、あくまでも僕個人の意見が多分に含まれていますが、
ざっくりとこんな考え方で宜しいのではないかと思います。
※品種名や時期などは愛媛の例です。
一言でいうと、「それぞれの品種ごとに旬があります。」 です。
みかんは秋に穫れるものが自然の恵みがいっぱいなので美味しいと思います。
もう少し掘り下げます。
1.みかんと一口にいっても色々な品種があります。それぞれ旬の時期が異なります。
・極早生(ごくわせ)日南1号:10~11月
・早生 (わせ) 宮川早生・興津早生:11月~12月
・中生 (なかて) 南柑20号:12月~1月
・晩生 (おくて) 青島温州:12月~3月
※時期については、その年の天候によって変わります
2.さらっと ⇒ 濃厚へ
品種ごとに、極早生より早生、早生より中生、中生より晩生で「さらっと⇒濃厚」
になります。
またその極早生の中でも、更に収穫時期がはじめとおわりでも同様に言えます。
例えば極早生も出始めの10月は、少し酸味があり、悪く言えば酸っぱい、
良く言えばさらっとして後味が良いです。
それが終わりになる11月頃になると味が濃く糖度が増します。
極早生をわざと樹上で完熟にして12月末頃に収穫する農家の方もいます。
これも美味しいです。
美味しさだけを追求すると、完熟を目指して出来るだけ遅く収穫する方が
良いのですが、それをやると木に負担が掛かり過ぎて、翌年に収穫量が
激減すると言われています。また木にならしている間に鳥に食べられた
り、風などで傷がついてしまうなどのリスクも出てきます。
(美味しい反面、外観が悪くなります。)
3.薄皮 ⇒ 厚皮
中の皮である「じょうのうの厚み」は、極早生・早生が薄くて、中生になると
少し厚くなり、晩生になると更に厚くなります。
特に早生は、じょうのうが全く気にならない、とろけるようなものもあります。
もちろん畑や木の条件や栽培者の技術で晩生でも薄皮のものもありますが、
おおよその傾向は薄い⇒厚いになっていきます。
それで、「じゃあ、結局、一番おいしいのは何なんだ」と言われると、
「お客様のお好みによって違います。」になるのかなと思います。
僕の理想は、薄皮で味が濃くて(糖度高く、適度な酸味、コクがあるけど後味よい)だと思います。
それでいくと、一押しは「早生みかん」ですが、お客様のお好みによって、さらっとしたものが
良い方には極早生、皮は厚くても味が濃いのが好みの方には中生・晩生です。
とにかく、その時期その時期のものが美味しいと思います。
もちろん繰り返しになりますが、畑による違い、木による違い、枝による違い、
栽培者の技術の違いなど色々あります。
どの品種でも、お届けする時期で一番美味しいものになるように頑張ります。
出典
果物ナビ
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農業生産法人 株式会社ミヤモトオレンジガーデン
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・畑ではたらく社長のブログ
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