こんばんは。
金曜日担当の宮本泰邦です。
みかん(柑橘類)の種類によっては、不知火(しらぬひ)のように、収穫してしばらく倉庫で保管して酸を落としてからの方が美味しいものもあります。
若い方には信じられないと思いますが、今から20年前は、15kg入りの段ボール箱でみかんが送られていました。個数でいうと約150個入りです。
「こんな食えんてや」(こんなに食べられないよ、の方言です。)と、よく両親に言っていたのを覚えています。。
それが10kg、5kg、3kg入りと、時代の変化と共に、箱のサイズも非常にコンパクトになってきました。
さて、みかん農家がお応えするシリーズ!今日のテーマは「みかんの長期保存方法」です。
農家のみかんの保存方法は、収穫したプラスチックのコンテナ(地域によってはキャリーとも言います)に入れて倉庫にそのまま置いてある場合が多いと思います。
もしくは、ひと手間かけて、コンテナに新聞紙を敷いてみかんを包み込むようにして保管することもあります。
もちろん、青果物なので傷みが出て伝染するので、適宜確認しながら傷みが出た場合は取り除きます。
以前に県の技術の先生からお聞きした話では、保管は「土蔵」がベストとのことでした。
土壁なので低温かつ適度に通気性があり、みかんの呼吸に合っていて品質が長持ちするとのことでした。
土蔵の次が新聞紙で包むのが長持ちしたそうです。
また、みかんは一度凍ってしまうと、解凍後に直ぐに食べれば問題ありませんが、少し時間が経つと極端に味が悪くなります。
みかんが凍る温度はマイナス5度と言われていますので、寒い地域の方はお気を付け下さい。
みかんのおいしい産地が海岸近くで多いのは、温度がマイナス5度を下回らないためや、温度が安定していることもあるようです。
さて、これらを踏まえて、もし段ボールや袋でみかんがたくさんある場合どうするのが良いかと言いますと、
1.マイナス5度以下にならない涼しいところに保管する。
2.通気性の良い状態にする。(段ボールから通気性のよい別の入れ物に移し替える)
3.傷みは常に確認して発見次第取り除く
4.早く食べる
が宜しいのではないかと思います。
涼しくなってきましたので、みかんや果物でビタミンをたくさん取って寒い冬に備えましょう。
少しでも参考になれば幸いです。
ちなみにこちらの写真は、みかんの花の段ボールで3kg、5kg、10kg入りです。