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4月29日の恐怖体験、続きです。
10:00、麻酔が効いたところで、フラマン語(ベルギーで話されてるオランダ語で、オランダのと発音がちょっと違う)を話す口腔外科医さんによる施術がはじまりました。
麻酔バッチリで痛みは感じませんが、触られる感覚はハッキリとわかる・・。
手術は口腔外科医さんと助手さんと、二人三脚。
大きなドレープ(青い防水布)を頭と上半身にかけられてるので、外の様子は見えません。
手術の様子は、触られる感覚、音、医者と助手の会話から、もくもくと湧く想像力で把握してみる。(怖いけど、何がどうなってるか気にはなる人)
フラマン語も医療用語もわからないから、会話は手術中のBGMとなりましたが、ご心配なく。あの、歯医者さんも使う歯を削る音がしてきました。 会話なんぞ聞こえへん。
歯茎に響く音と振動・・・あぁわかる、歯茎の骨を削っている・・・
しかもそんな奥まで削るん?
ドンドン骨を削る口腔外科医さんと、
塩味の液体(洗浄液?)で患部を流すのと、バキューム(掃除機)で汚れや水分を吸い取る二刀遣いな助手さん。
口腔外科医さんは、削り終わったら、何か使って何かを搔き出していました。
そして、また削る。ドンドン削る。
削っては搔き出す、削っては搔き出す。
削るたびに、頭の中に響き渡る音と振動。
痛くないけど、嫌な音と振動で全身鳥肌、手足が震える。
気を紛らわそうと、ベリーダンスの宿題のことを考えてました。気を紛らわさないと、めっちゃ辛い。だけど気を紛らわせられない。
意識が朦朧となったころ、助手さんが「だいじょうぶですか?」と聞いてくれた。(震えてるのがバレた?)
いや聞かれても私は話せないし、ドレープかけられて目で訴えることもできない。
まぁ痛みはないから、両手でしてみました。(
も震えてたわ)
そしたら助手さん「良かったです。わたしたちも手術順調ですよー。」
そして口腔外科医さん、また削り出しました。どこまで削るのかー。
でもそれが最後でした!
あとは、なんか骨の中に詰めた?ぎゅーぎゅーと押される圧迫感を感じ、そのあと唇に何かがツンツンと当たりだした。当たったのは縫い糸でした。
切開した歯茎を縫合しながら、口腔外科医さんはフラマン語で、たぶん『どういう手術を行ったのか』、『術後は何に気をつけたらいいのか』、みたいなことをペラペラ話し出しました。フラマン語わからんー。
話せないから、質問も出来ん。
そして、ドレープがはがされました。
口腔外科医さん、「終わりましたよ。%○★◇*&;◎(フラマン語)。お大事に。」
なんか言われてから渡された、布に包まれた冷却パック。
口腔外科医さんとお別れした後、助手さんから歯根端切除術の冊子をいただきました。
「貴方が受けた手術について、ここにも書かれています。手術後24時間は、その冷却パックでよく冷やして、口をゆすいだり歯磨きをしたりしないでくださいね。24時間たってからのケアについては、その冊子をよく読んでくださいね。抜糸はしなくてもいいですが、1ヵ月後に歯医者さん予約してレントゲンを撮ってもらってください。」
溶ける糸を使ったので、抜糸はいらないということでした。術後すぐの傷のチェックとかはありません。
トラブルがあれば、いつでも電話はできるみたいだけど、どうなるかなー。
時計を見ると10時15分でした。手術はたった10分間でした。って、あの体験は10分が限界よ。どっと疲れて、早く帰って横になることを考えてました・・。
麻酔で顔半分が膨れ痺れで気持ち悪いですが、なんとか家まで運転。
家に帰っても、骨を削る振動が頭の中に残ってるような・・しかも顔半分の痺れがハンパない
疲れましたが、手術は終わってよかったです。
いや、怖いのは終わっていない?
術後の戦いははじまったばかり。(って何との戦いかな?)
④に続きます。