気付いている方もいるかと思いますが
9話 【店員】(3)からセリフとセリフの間に
書いてある文字がキャラクターの目線になってますぺこ
それと、最近更新が遅くなっている件についてですが・・・・
あまり頭が働かないのか、かけていませんえー
なので、これまで以上に更新が遅くなってしまうと思います。



・・・・はい、ただそれだけですw
報告終了シャーっ




でわカエルくん(正面)
8話 【できないじゃない】


「あおが・・・・あおが連れてかれちゃった。」

私の目からはポロポロと涙が溢れ出した。

私はしばらくの間子供のように泣きじゃくっていた。


気が付くと、あたりはすっかり明るくなっていた。

「うっ・・・・ひっく。あお、あお!」

私がいつまでもメソメソしていると、小太郎が近づいてきた。

「クゥーン、クゥーン」

小太郎は心配そうに私を見つめ、頬を伝っていた涙を舐めた。

ペロッ

「小太郎、ありがと。小太郎は優しいね。

ねぇ小太郎、私には何もできないのかな?

このまま、あおが帰ってくるのをただただ

待ってる事しかできないのかな?」

すると突然小太郎が

私の膝を前足でベシベシと叩き「ワン!」と吠えた。

それはまるで「気弱になってんな!」と言われているようだった。

「・・・・そうだよね、小太郎。できないじゃないよね、やらなくちゃ!

いつまでも、守られてるだけの私じゃダメなんだ!

・・・・私、あおを助けに行く!」

私は、涙をふき立ち上がった。

「まずは情報収集から。だよね、小太郎!」


「情報収集って言っても、どうすればいいんだろ・・・・?

情報収集って言ったら、張り込みとかかな?」

私は少し考えてから、ある店のことを思い出した。

「そういえば、監獄の近くに定食屋さんあったよね!

あそこ行ってみようかな。

職員の人がお昼食べに来てるかもしれないし。」

私はその日初めて学校を無断欠席して、

その定食屋さんへ向かった。
7話 【能力所持者収集所】


―自宅―

「懐かしいな。」

「今思えば、仲良くなったきっかけってあれだったよね。」

「・・・・そういえば有梨沙、今日能力使っただろ!

俺には使うなって言っといて、自分は使ってんじゃん。」

私は頭をポリポリとかいて答えた。

「いや、必死だったからさ。

それに、私のテレパシーはあおの発火とは違って

目で見てわかるもんじゃないから・・・・。」

「・・・・それもそうだな。」


そんなことを話していると突然インターホンが鳴った。

ピンポーン

「んだよ、こんな時間に・・・・。」

その時はもう日付をまたいでいた。

「・・・・あお、私出るよ。」

嫌な予感がして立ち上がろうとする葵を止めて、

私が玄関に向かった。

ガチャ

「はい、どちら様ですか?」

ドアの先にいたのは、

ビシッとした黒服に身を包んだ2人の男女だった。

「コチラに、晴香葵はいますでしょうか?」

「はい。・・・・すいませんが、どちら様ですか?」

そう聞くとその2人は、手帳のようなものを開いて見せた。

「申し遅れました。私たち『能力所持者収集所』の者です。

この度は、晴香葵が能力所持者と情報が入ったため、

収集所の代理として引き取りにまいりました。

どうぞ身柄を引き渡し下さい。」

私は震えた声で言い返した。

「・・・・何言ってるんですか?

あおが能力者なわけないじゃないですか。」

「否定するのでしたら、検査させてもらえませんか。

そうすれば、能力所持者であるかそうでないは

すぐにわかることです。」

私の声が少しずつ大きくなっていく。

「・・・・お引き取り下さい。」

「そんなにかたくなに断られては、

強硬手段を使わせてもらいますがよろしいですね?」

「お引き取り下さい!!」

私のその声は、リビングにいた葵にまで聞こえた。

ガチャ

「有梨沙、どうした?」

「あお!出て来ちゃダメ!」

葵の姿を見るや否や、1人がマイクで報告

1人がドアをこじ開けて入ってこようとしている。

「晴香葵確認完了。身柄確保へ移行します。」

2人でドアをこじ開け土足で入ってくる。

「あお!逃げて!」


葵はバルコニーまで逃げたが、逃げ場を失い立ち止まった。

黒服の人たちは、自身を守るためか拳銃を所持していた。

「抵抗はもうやめなさい!でないと撃つわよ!」

葵は両手を上にあげ降参のポーズをとった。

「分かったよ。行けばいいんだろ、行けば。」

私が駆け付けた時には一足遅く、

その光景を見て茫然としていた。

「あお・・・・。行かないで・・・・。」

「有梨沙、俺は大丈夫だ。

心配なんかしなくていい。必ず戻ってくるから・・・・。」

そう言って黒服の人と共に葵は私の横を通り過ぎて行った。
6話 【過去編】


―過去―

「今日このクラスに転校生が来ました!

『未来有梨沙』ちゃんです」

ペコッ

私は軽くお辞儀をして

一番後ろの空いていた、葵の隣の席に座った。

これが私と葵の出会いだった。


≪ねーねー転校生来たんだって?どんな子?≫

≪あそこ、晴香君の隣の席の・・・・。≫

≪アイツの体見たか?体中痣だらけでさ、

なんかアイツと一緒にいるとこ見られたくねぇわ。≫

≪未来も晴香も友達0だから、ボッチコンビな!≫

≪何言ってんの男子!

未来さんはともかく、晴香君はボッチじゃなくてクールな一匹狼なの!≫

≪んなもん両方一緒だろw≫

『ここでもこの痣のせいでこの扱われ方か・・・・。』そう思っていた。


「はぁ、家帰りたくないな。帰っても叩かれるだけだし・・・・。

どっか寄り道でもしてこうかな。」

私は公園で時間をつぶしたり、

ゆっくり歩いたりしていてある神社を見つけた。

「へぇ、こんなところに神社なんてあるんだ。」

神社の敷地内をウロウロと歩いていると、

そばの茂みから音が聞こえた。

ガサッ

「なんだろ?」

茂みをかき分けた先には人影があった。

「・・・・誰?」

その人影がゆっくりと後ろを振り向く、人影の正体は葵だった。

葵の後ろには、小さくてモフモフしたものがいた。

「犬!」

私が急に大きな声を出したせいか葵がビクッとした。

「・・・・犬好きなの?」

コクン

「コイツ『小豆』っていうんだ。

・・・・触ってみる?」

「いいの!?」

「うん」

私はソォーっと手を伸ばし、小太郎の口の下の部分を触った。

モフッ

途端に私の表情が緩んだ。

「フフッ、かわいい。」



少しすると、私は小豆から手を放して葵に向き直った。

「は、晴香くん、ありがと。」

「・・・・?俺なんかお礼言われるようなことしたっけ?」

「あ、いや、その・・・・『触ってみる?』って、誘ってくれたから。」

「・・・・そんなことで?」

プックスクス

葵が急に笑い出した。

「未来さんて面白いね」

「そ、そうかな?」

私は少し照れくさそうにした。

「・・・・ごめん。」

「お礼の次は謝るの?」

「私、晴香くんてもっと怖い人なのかと思ってた。

・・・・でも、こんなにやさしく笑う人だったんだね。」

その言葉を聞いて、葵は少しビックリした顔をした。

「・・・・別に悪いとか思わなくてもいいよ。

俺も、未来さんのこと暗い人だと思ってたし」

「お互い様・・・・だね」
5話 【小太郎】


―自宅―

「「ただいま~。」」

葵と私が家に帰ると、『カリカリ』とドアをひっかく音がした。

ガチャ

「ワンっ!」

「小太郎!ただいま~。」

そういうと私と葵はしゃがみこんで、小太郎をワシャワシャと撫でた。

「こうしてると、あんときのこと思い出すな。」

葵がボソッと言った言葉に私は反応した。

「『あのときの事』ってあのこと?」