神話や伝説では、伝説の「生物」や「精霊」が数多くいます。
「鬼」「天狗」「般若」「雪女」「ダイダラボッチ」「河童」・・・
人間の理解を超える奇怪で異常な現象。そして、それらを起こす奇怪で不思議な力を持つ存在。科学ではとうていできない大きな力の働き。それらは「妖怪」や「物の怪(もののけ)」と呼ばれていました。
「八百万(やおよろず)の神」という言葉もあるように、私たちの祖先は「あらゆるものに大きな力の働き」を感じていたといわれています。
ただ、そんな「大きな力」は私たちにとって「+」(プラス)の働きをするだけではありません。台風、大雨、氾濫、地震・・・時に、幸福を脅かす「ー」(マイナス)の力となって襲いかかってきます。
人間ではどうすることもできない現象。
それらを前にして、「妖怪」や「物の怪」は、時にはコミカルに、時にはユニークに描かれました。そこには、「厳しい現実の中でもユーモアを忘れない」先人の知恵がうかがうことができます。
かつては、テレビのアニメ番組でこういった「妖怪」「物の怪」にスポットがあたっていました。それは、無意識のうちに「光だけではなく、闇の部分も受け入れる」人間の態度をつくっていたのかもしれません。
しかしながら現代は、そこかしこで「ポジティブ」や「光」がもてはやされる時代です。「妖怪」や「物の怪」のような、「ネガティブ」で「闇」を象徴するものは、切り捨てられるような運命にあります。
では、切り捨てられたものはどこにいくのでしょう?
それは、きれいさっぱりなくなっていくのでしょうか?
・・・否、むしろ「切り捨てようとすればするほど、なくそうとすればするほど深くなるもの」
禅問答のような質問ですが、それこそが、「闇」なのではないでしょうか??
オラクルカードのメッセージは、どれもポジティブで前向きなものばかりです。そんな中で「闇の部分」にフォーカスをしたカードがあってもいいのではないか?
そんなことから制作がスタートしたのが、『日本の妖怪カード』でした。
〈講師紹介〉
藍伽(あいか)
幼少期より昔話や伝承を好み、栃木県の民話集を愛読する少女時代を送る。カードデザイナーとしての実務を数多く重ねるにつれ、「妖怪が持つ禁忌や教訓、信仰は日本が世界に誇るべき文化である」との思いが募り、独学で知識を深める。2011年、境港妖怪検定(鳥取県境港市主催)上級試験合格(当年新設)。同時に、「古来から多くの人に綿々と語り継がれた存在である妖怪をカードにしよう」との思いから自らフィールドワークに趣き、『日本の妖怪カード』を完成させた。京都教育大学大学院修了。
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