昨日は、自由におもちゃを選ばせて遊ばせ、さらに自分達で片付けさせることで、発想力や記憶力や脳の訓練になると書きました。
これは、おもちゃを使うことで身に付く力です。
今日は、おもちゃを使おうが使うまいが関係なく身に付く能力のお話です。
大人(先生)が何も指示を与えず、子ども達に自由に遊ばせると、実にいろいろなことが起こります。
まず、子どもは自分で何をするかを決めなければなりません。
おもちゃで遊ぼうか、お絵かきをしようか、DVDを見ようか、本を読もうか、たくさんの選択肢の中から自分で決めなければならないのです。
おもちゃで遊ぶと決めたら、どのおもちゃで、どんな風に遊ぶかを考えます。
お絵描きをすると決めたら、紙を手に入れなければなりません。
DVDや本と決めたら、どれにするかを選ばなければなりません。
そうして、遊んでいても、色々なことがひっきりなしに起こります。集団生活ですから。
もし、自分の好きなおもちゃを他の子がすでに使っていたらどうするのか?
自分が使っているいるおもちゃを、他の子が使いたがったらどうするのか?
他の子が、自分が使っているおもちゃを、勝手に取っていったらどうするのか?
他の子の遊びの中に入って行きたければどうしたらいいのか?
おもちゃの取り合いで喧嘩になったら、どうすればいいのか?
他の子が喧嘩を始めたらどうするのか?
一人でポツンとしている子がいたらどうするのか?
誰かと遊んでいても、他のことをしたくなったらどうやって抜ければいいのか?
自由遊びでは、自分から動かなければ、ずっとポツンと立ったままで、楽しく遊ぶことができないでしょう。
実際、いつも先生に指示されて動いているような子どもは、自由に遊びなさいと言っても遊べません。指示がないと、何をすればいいかがわからないのです。
子ども達は、
自分で考えること = 思考力
人とどう関わっていけばいいのか = コミュニケーション能力
問題が起こった時に、どう対処していけばいいのか = 問題解決能力
を、遊びの中から自然に学んでいます。
集団での遊びは、社会で起こり得るようなことを、自然に学ばせる絶好の機会なのです。
こういうことが幼児期に身に付けるべき、大切な能力だと思っているのです。
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