リリパットに4歳から通ってくれたMちゃんという女の子がいました。
途中からは弟も一緒に来てくれていました。
本当に英語が好きで、小学校に上がっても、土曜日にほぼコンスタントに通ってくれていました。
リリパットの御影校は、今は幼稚園がメインになっていて、アフタースクールやサタデースクールも、お預かりを小学3年生までとしていましたが、Mちゃんは4年生になっても続けたいと通ってくれていました。
そのMちゃんも年齢的なこと、テニスを始めた弟が土曜日に来られないことも多くなったことなどで、とうとう退会しました。
最後の日、二人のお母さんからこんなお手紙をもらいました。
『Mをお願いして6年、本当に長い間お世話になりありがとうございました。
(中略) ご縁あってリリパットに来させていただきました。当時を振り返ると・・・今もですが・・・子育ての自信もなく、目の前で起こることに右往左往しながらのドタバタでしたが、どこかゆるぎない裕貴先生のあたたかさ、力強さに、子どもたちを見守って頂けることの安心さに救われていた6年だったように思いました。
先生がメディアでおっしゃていた「子育てで待つことの大切さ」を母10年目にしてようやくわかりかけてきたように思い、また、私がリリパットに子どもたちをお願いしていた理由も見えたように思います。
子どもたち以上に、リリパット卒業は私にとってもさみしく、心細くもありますが、次のステップで子どもたちと一緒に頑張っていこうと思います。また、子どもたちは、リリパットに行きたい!!と言うこともあると思いますので、その時はどうか寄らせて下さい。
6年間、本当にお世話になりました。先生お体をお大切になさってください。』
私は、世話焼きなほうではなく、自分から「ああしなさい」「こうしなさい」と積極的にアドバイスする方ではありません。
それは、私の教育というものに対する考え方から来ているのですが、基本的には、自分で考えてほしいと思っているのです。
子どもにも自分で考える力を付けさせたいと思っていますが、それは大人や社員教育であっても同じなんです。
今どうすればいいか、まず自分で考えてほしい。
そのうえで、アドバイスが必要ならいくらでもするよという姿勢です。
ですから、手取り足取り指示されたり、人の言うとおりに動きたいという人には、冷たいと思われるかもしれません。
でも、自分の人生ですがら、自分で考えて行動しないと、成長できません。
失敗してもいいんです。 失敗から学ぶことの方が多いですから。
Mちゃんのお母さんにも、「ああしなさい」「こうしなさい」と言った覚えはなく、ほとんどは送迎の時の挨拶程度で、たまに、相談を受けた時や、二人の様子を聞かれた時に答えていたくらいでした。
ですから、私がMちゃんのお母さんの精神的に支えになっていたとは、正直思ってもいなくて・・・
でも、反面、私の教育に対するポリシーを理解してくださっていたからこそ、6年間もリリパットに通ってくださったんだろうと思います。
別れは寂しいですね。
また、いつでも会えると思っていても、別れは寂しいです。