実験もそうだけどね、お母さんがやっていることもまねっこしたくなるんだ。
高い所のものをおいすに乗って取ってみたくなったり、お母さんがやっているみたいに、雑巾をお水の中でバシャバシャしたり、カーテンを開けたくてひっぱってみたり、お母さんがお口に塗っているものぼくも塗ってみたくなったり。
大人がやっていることは、すぐまねてみたくなるんだ。
見ていると簡単そうで、なんだかぼくにも上手にできるような気がするんだけど・・・
でも、実際やってみると、むずかしくてなかなか、思うようにできないんだ。
失敗して、頭打ったり、お水でぼくの全身がずぶぬれになったり、お母さんの口紅折っちゃったり・・・お母さんも困っているよね。
いつになったら、ぼく何でも上手にできるようになるのかなあ?
練習なんかしなくても、すぐできるようになればいいのにね。
お母さん、上手にピアノ弾けるでしょ。
どうしてあんなに上手に弾けるの?
お歌だって上手に歌えるし、絵本も読めるでしょ。
それに、トントントンって包丁を上手に使えるし、おいしいお料理作れるでしょ。
お父さんは、パソコンのキーボードをすごく早く打てるし、自転車も上手に乗れるし、車も運転できるでしょ。
ぼくも、もう一人で歩けるし、おいすにお座りもちゃんとできるし、何でも食べられるようになってきたし、ものを押したり引っ張ったりできるようになったのにね。
それでも、まだまだなんだよ。
大人になるってたいへんなんだね。
ぼくもお父さん、お母さんみたいにできるようになるのかなあ。
ぼく時々不安になっちゃうよ。
練習はたいへんだし、お母さんを困らせてしまうしね。