毎年11月になるとアメリカでは感謝祭のディナーに家族が集まります。そして、1年の出来事や境遇、関わった人々のことを振り返りながら、感謝したいと思ったことを互いに話し、共有するのが習わしとなっています。感謝の気持ちを共有するのはすばらしいことです。できれば日々の習慣にしたいものです。
自分がすでに手に入れている幸せを確かめる時間をとることは、健康にも大きく寄与します。過去と現在の自分の感情と意識的に向き合うことにより、思考の方向性をポジティブに持って行くことができます。ポジティブ思考はより好ましい人や物事、アイデア、経験、状況を自分のもとに引き寄せる鍵となります。
空虚な欲望に執着し、望む物事に手が届かないことを恨めしく思ったり、嫌いな人や尊敬できない人に対して苦々しく思ったりしていると、嫌な気分になるだけでなく、ネガティブな要素を引き寄せてしまいます。今年、否定的な思考パターンに陥ったことがあったとしても、自分を責めないで下さい。経験したことはありのままに見つめて受け入れ、そのうえで過去のこととして脇へ除けておきましょう。次に、うまくいったことをできるだけ思い出して、その喜び、嬉しさを噛み締めて下さい。感謝したいことはたくさんあるはずです。ひとつひとつ書き出してみてくださ い。きっと、瞑想をしているように安らかな気持ちになれます。
行事や連休が迫ってくると、プレゼントやパーティーの準備のことで頭がいっぱいになるかも知れませんが、動き出す前に、今ある幸せに感謝する時間をつくってみませんか。 買い出しなど休暇前にやっておかなければならないことが山積みで、そんな時間をとることなど思いも寄らないといった方は多いでしょう。
でも、今こそ、いつもの流れを変えるチャンスです。自分にとって本当に大切なことは何かを考え直すことで、これまでのフォーカスの方向が間違っていたことに気づく可能性があります。何かとストレスの重なるこの時期、欲求ではなく感謝に着目することで、ずっと楽に乗り切れます。家族に恵まれたこと、友人と楽しく過ごせたこと、その他にも、 改めてありがたく思えることはたくさんあるはずです。