THOUSAND WINDS -22ページ目

さかもっさん、走る走る

「ストライク、ツゥー」
これが自慢のマジカルボールですかぁ。
ただのすっぽ抜けの、スライダーじゃねえですか。
でも曲がらなくても、速いわ~、これ
時速140kmは出てる模様。
あなた、絶対女子野球部おっ立てるべきだね、ええ。
こんなむさくるしい男子野球部にお邪魔せんと。
「コン!」
「ファール!」
2回目の打席で大体わかったのは、
彼女案外ワンパターンなピッチ、してる。
素人の私でも分かる、
ここぞて言う時つまり
三振取る時の球って
大体コースも決まっている。
この内角低めのとこに狙いをつけて、
バットを置いといたら間違いなく当たる。
ただそのボール、前に打ち返さなきゃならんのだが。
「ピッ、ポスン」
や、やばい、かすったけど、ボールが後ろに、後ろって、
ああ、キャッキャー取りこぼしてるし、
これってつまり「振り逃げ」?
「キ~~ン、ンチャッ!」て、ア○レちゃんの真似、しちった。
100m走10秒台の幻の記録保持者をなめるでないっ!
楽勝で一塁にゴール、て
これもヒットだよね、ね。

「リーリー、リー」
こちとら上の兄もいたし、
野球全く知らんわけじゃないんだからね。
こいつから、盗塁奪っちゃる。
さてピッチングフォームに入り、ダッシュ!
「ズズーッ」
別に滑り込まんでよかったんだけどね、て
何か悪送球で外野に転がってるし。
どうしたキャッチャー、意外なことで動揺しちったかな、かな。
やるか、怒濤の三塁盗塁と、ほら簡単、三塁到着て。
なに、外野うろたえてホーム向かって投げてやんの、三塁楽々セーフだしぃ、
しかもキャッチャー後逸!
あれこのチームってこんなにガタガタでしたっけ。
はい、ホームベースご到着と、一塁から一気に駆け抜けましたよわたしは、ええ。
「バシッ」
おおこわ、鳴滝ミオさん、ミットをグランドに叩きつけて、よほど悔しかったか、
まあ韋駄天?なわたしに関わったのを不運だと思うんだね、ええ。


「あんなのヒットじゃない!
わたしは打たれ負けてない。
何だかとてもく・や・し・いけど、
約束だからね、試合の時だけバスケに戻るわ。
でも何だかね、あんたの活躍の時、ここの野郎どものふがいなさ、まざまざと見せつけられて、
ここ後がないような、もう見放そうかなて」
そうかそうか、それじゃまた女子バスケ部に戻ってくれるんだね、だね?
「・・・考えとくわ。わたしって実は裏じゃ『帰宅部』てとこの部長もしてるんだよね。
最近放置してるけど、あっち再開しようかな」
それはなりませぬ、なりませぬぞ、ええ。
「ガラガラ」
「鳴滝さん、野球やめるんだって、さっき外で聞いてた。
じゃあ前頼んでた、うちの女子フットサル同好会の立ち上げメンバーに入ってくれるってこと?」
何この人、あああのボーイッシュな常磐さんだっけ。
サッカーやりたさに同好会作るって、いいや
なりませぬ、なりませぬぞ、姫さま!
(なにこれ)

坂本さんが行く

坂本千春です。
女子バスケットボール部の入部審査中です。
この部、府内でも有数の超弱小チームのくせに、
やたら入部の門が狭いと来てる。
まあ確かに身体的条件の揃った、たとえば鳴滝ミオさんみたいな奴だったら、
即採用なんだろうが、
私なんか身長160cmもないし、シュートもパスも下手だし。
「さかもっさん、あなたの入部決まったわよ、おめでとう。
ただ一つ条件があって、
あのうどの大木、もとい、
鳴滝さんを次の対校試合までに
連れ戻して来ること。
ちなみにあなたも補欠で登録しておくから、
あとはあなたのがんばり次第ってわけ」
キャプの新田さんから告げられた私、さてどう連れ戻そうか。

「えっ、あなた誰。バスケの子?こんなのいたっけ、おっと失礼」
男子軟式野球部の部室にて、着替え中の鳴滝ミオさんとこ押し掛けて、
新田さんから頼まれた伝言伝えに来た私。
「う~ん、どうかな、わたしはもうあっちの人じゃないから、関係ないって感じ」
そこをどうか、せめて試合参加するだけでも。
「そうね・・・こんなのどうかな。
あなたが野球の練習試合に参加して、
わたしが投げた球、一本でもヒットすること出来たら、
あちらに戻ったっていい。そんな条件でどうかな」
はあ、あなたのあの豪速球、打てとおっしゃるのですか。
まあやりますけで、やりゃいいんでしょう。
「ガラガラ」
「それいいっ(・∀・)
ぜひやろう!
ミオ君よく言ってくれた。
女っ気のない当部で、お二人も女の子が参加してくれるなんて、
このキャプテン岩倉が承認しよう、ぜひやりたまえ」
あ、あんた、今その乙女の着替え中なんだが、
そこなミオさん、何か言ってやって!
「はあ?それが何か?」
あんたねえ・・・
(何これ)

即興小説始め

別ハンドルのブログで書いた、ここは無人駅の隣り駅(略称「ここ隣」)の坂本千春バージョンをこちらに書くことに決めた。では。

坂本千春です。
彼女の兄に頼まれた。
こんな私になぜ絡んでくれるのか分からない。
愛ではないのかも知れない。
はためには恋人同士にも見えるみたいだが。
バスケットボールに戻してやって欲しいとお願いされた。
貴方の最初の頼み通り、女子バスケットボール部に入部したし、
あの子に目立つように試合にも参加してみたが、
ねたみを抱いたり、ライバル意識を持つと言うより
はなっから彼女、軟式野球部に入り浸っている。
あちらは男子部員しかいないから、肩身が狭いと思うのだが、
元より彼女、自分が女であるの、たまに忘れてるふしもある。
男子制服事件?も別クラスながら、うわさを耳にしてるし。
もしも貴方の望み、かなえるようにするなら、
わたしはバスケじゃなく、野球の方に・・・ハッ

「ストライクアウト!」
ここはどこ私は誰?
今何してるのだ。
バッターボックスで金属バット握ってる。
グランドには満身の笑顔の鳴滝ミオがいる。
私は三振したのか、彼女に破れたのか。
これは夢じゃないのか、夢ならさめて。
(何これ)

かつての小説のリンク

小説が書きたいね~(GOOブログ)
まだ別ブログにも小説ありますが
とりあえずこのへんから。

ネタ(3)

水野栄子
水中で息の出来る水棲人、かの浦島太郎の子孫。
カイユ~館で人魚のバイトをしている。
中3で紫野香と同クラス。
数百年以上生きている、かつて浦島太郎に虐待されたのを恨みに持っている、
性格の悪い海カメにつけ狙われている。

山下清二
軟式野球部所属、キザ男。
鳴滝浩司と沢口恵子を取り合う恋仲(だった)。
逆恨みか、鳴滝ミオに冷たくあたる。

水田雅美
文芸部で二重人格。
神宮やよいの友人だが、
時たま手のつけられない、
わがまま娘に変貌する。
神宮やよいのSF風くそ小説の、唯一の理解者。

相良信彦
軟式野球部所属の2年生。
上級生だが万年補欠でマネージャーを兼任していた。
現在一身上の理由により休学中。
あの鳴滝ミオが恋した相手。
彼を慕って男子軟式野球部に押し入り、
彼を立てようとエースの座を奪うという、無駄な努力中。
彼女の知らないとこで、
神宮やよいの、「性別を超えた」恋心が芽生えてるとはつゆも知らない。