さかもっさん、走る走る
「ストライク、ツゥー」
これが自慢のマジカルボールですかぁ。
ただのすっぽ抜けの、スライダーじゃねえですか。
でも曲がらなくても、速いわ~、これ
時速140kmは出てる模様。
あなた、絶対女子野球部おっ立てるべきだね、ええ。
こんなむさくるしい男子野球部にお邪魔せんと。
「コン!」
「ファール!」
2回目の打席で大体わかったのは、
彼女案外ワンパターンなピッチ、してる。
素人の私でも分かる、
ここぞて言う時つまり
三振取る時の球って
大体コースも決まっている。
この内角低めのとこに狙いをつけて、
バットを置いといたら間違いなく当たる。
ただそのボール、前に打ち返さなきゃならんのだが。
「ピッ、ポスン」
や、やばい、かすったけど、ボールが後ろに、後ろって、
ああ、キャッキャー取りこぼしてるし、
これってつまり「振り逃げ」?
「キ~~ン、ンチャッ!」て、ア○レちゃんの真似、しちった。
100m走10秒台の幻の記録保持者をなめるでないっ!
楽勝で一塁にゴール、て
これもヒットだよね、ね。
「リーリー、リー」
こちとら上の兄もいたし、
野球全く知らんわけじゃないんだからね。
こいつから、盗塁奪っちゃる。
さてピッチングフォームに入り、ダッシュ!
「ズズーッ」
別に滑り込まんでよかったんだけどね、て
何か悪送球で外野に転がってるし。
どうしたキャッチャー、意外なことで動揺しちったかな、かな。
やるか、怒濤の三塁盗塁と、ほら簡単、三塁到着て。
なに、外野うろたえてホーム向かって投げてやんの、三塁楽々セーフだしぃ、
しかもキャッチャー後逸!
あれこのチームってこんなにガタガタでしたっけ。
はい、ホームベースご到着と、一塁から一気に駆け抜けましたよわたしは、ええ。
「バシッ」
おおこわ、鳴滝ミオさん、ミットをグランドに叩きつけて、よほど悔しかったか、
まあ韋駄天?なわたしに関わったのを不運だと思うんだね、ええ。
「あんなのヒットじゃない!
わたしは打たれ負けてない。
何だかとてもく・や・し・いけど、
約束だからね、試合の時だけバスケに戻るわ。
でも何だかね、あんたの活躍の時、ここの野郎どものふがいなさ、まざまざと見せつけられて、
ここ後がないような、もう見放そうかなて」
そうかそうか、それじゃまた女子バスケ部に戻ってくれるんだね、だね?
「・・・考えとくわ。わたしって実は裏じゃ『帰宅部』てとこの部長もしてるんだよね。
最近放置してるけど、あっち再開しようかな」
それはなりませぬ、なりませぬぞ、ええ。
「ガラガラ」
「鳴滝さん、野球やめるんだって、さっき外で聞いてた。
じゃあ前頼んでた、うちの女子フットサル同好会の立ち上げメンバーに入ってくれるってこと?」
何この人、あああのボーイッシュな常磐さんだっけ。
サッカーやりたさに同好会作るって、いいや
なりませぬ、なりませぬぞ、姫さま!
(なにこれ)
これが自慢のマジカルボールですかぁ。
ただのすっぽ抜けの、スライダーじゃねえですか。
でも曲がらなくても、速いわ~、これ
時速140kmは出てる模様。
あなた、絶対女子野球部おっ立てるべきだね、ええ。
こんなむさくるしい男子野球部にお邪魔せんと。
「コン!」
「ファール!」
2回目の打席で大体わかったのは、
彼女案外ワンパターンなピッチ、してる。
素人の私でも分かる、
ここぞて言う時つまり
三振取る時の球って
大体コースも決まっている。
この内角低めのとこに狙いをつけて、
バットを置いといたら間違いなく当たる。
ただそのボール、前に打ち返さなきゃならんのだが。
「ピッ、ポスン」
や、やばい、かすったけど、ボールが後ろに、後ろって、
ああ、キャッキャー取りこぼしてるし、
これってつまり「振り逃げ」?
「キ~~ン、ンチャッ!」て、ア○レちゃんの真似、しちった。
100m走10秒台の幻の記録保持者をなめるでないっ!
楽勝で一塁にゴール、て
これもヒットだよね、ね。
「リーリー、リー」
こちとら上の兄もいたし、
野球全く知らんわけじゃないんだからね。
こいつから、盗塁奪っちゃる。
さてピッチングフォームに入り、ダッシュ!
「ズズーッ」
別に滑り込まんでよかったんだけどね、て
何か悪送球で外野に転がってるし。
どうしたキャッチャー、意外なことで動揺しちったかな、かな。
やるか、怒濤の三塁盗塁と、ほら簡単、三塁到着て。
なに、外野うろたえてホーム向かって投げてやんの、三塁楽々セーフだしぃ、
しかもキャッチャー後逸!
あれこのチームってこんなにガタガタでしたっけ。
はい、ホームベースご到着と、一塁から一気に駆け抜けましたよわたしは、ええ。
「バシッ」
おおこわ、鳴滝ミオさん、ミットをグランドに叩きつけて、よほど悔しかったか、
まあ韋駄天?なわたしに関わったのを不運だと思うんだね、ええ。
「あんなのヒットじゃない!
わたしは打たれ負けてない。
何だかとてもく・や・し・いけど、
約束だからね、試合の時だけバスケに戻るわ。
でも何だかね、あんたの活躍の時、ここの野郎どものふがいなさ、まざまざと見せつけられて、
ここ後がないような、もう見放そうかなて」
そうかそうか、それじゃまた女子バスケ部に戻ってくれるんだね、だね?
「・・・考えとくわ。わたしって実は裏じゃ『帰宅部』てとこの部長もしてるんだよね。
最近放置してるけど、あっち再開しようかな」
それはなりませぬ、なりませぬぞ、ええ。
「ガラガラ」
「鳴滝さん、野球やめるんだって、さっき外で聞いてた。
じゃあ前頼んでた、うちの女子フットサル同好会の立ち上げメンバーに入ってくれるってこと?」
何この人、あああのボーイッシュな常磐さんだっけ。
サッカーやりたさに同好会作るって、いいや
なりませぬ、なりませぬぞ、姫さま!
(なにこれ)
坂本さんが行く
坂本千春です。
女子バスケットボール部の入部審査中です。
この部、府内でも有数の超弱小チームのくせに、
やたら入部の門が狭いと来てる。
まあ確かに身体的条件の揃った、たとえば鳴滝ミオさんみたいな奴だったら、
即採用なんだろうが、
私なんか身長160cmもないし、シュートもパスも下手だし。
「さかもっさん、あなたの入部決まったわよ、おめでとう。
ただ一つ条件があって、
あのうどの大木、もとい、
鳴滝さんを次の対校試合までに
連れ戻して来ること。
ちなみにあなたも補欠で登録しておくから、
あとはあなたのがんばり次第ってわけ」
キャプの新田さんから告げられた私、さてどう連れ戻そうか。
「えっ、あなた誰。バスケの子?こんなのいたっけ、おっと失礼」
男子軟式野球部の部室にて、着替え中の鳴滝ミオさんとこ押し掛けて、
新田さんから頼まれた伝言伝えに来た私。
「う~ん、どうかな、わたしはもうあっちの人じゃないから、関係ないって感じ」
そこをどうか、せめて試合参加するだけでも。
「そうね・・・こんなのどうかな。
あなたが野球の練習試合に参加して、
わたしが投げた球、一本でもヒットすること出来たら、
あちらに戻ったっていい。そんな条件でどうかな」
はあ、あなたのあの豪速球、打てとおっしゃるのですか。
まあやりますけで、やりゃいいんでしょう。
「ガラガラ」
「それいいっ(・∀・)
ぜひやろう!
ミオ君よく言ってくれた。
女っ気のない当部で、お二人も女の子が参加してくれるなんて、
このキャプテン岩倉が承認しよう、ぜひやりたまえ」
あ、あんた、今その乙女の着替え中なんだが、
そこなミオさん、何か言ってやって!
「はあ?それが何か?」
あんたねえ・・・
(何これ)
女子バスケットボール部の入部審査中です。
この部、府内でも有数の超弱小チームのくせに、
やたら入部の門が狭いと来てる。
まあ確かに身体的条件の揃った、たとえば鳴滝ミオさんみたいな奴だったら、
即採用なんだろうが、
私なんか身長160cmもないし、シュートもパスも下手だし。
「さかもっさん、あなたの入部決まったわよ、おめでとう。
ただ一つ条件があって、
あのうどの大木、もとい、
鳴滝さんを次の対校試合までに
連れ戻して来ること。
ちなみにあなたも補欠で登録しておくから、
あとはあなたのがんばり次第ってわけ」
キャプの新田さんから告げられた私、さてどう連れ戻そうか。
「えっ、あなた誰。バスケの子?こんなのいたっけ、おっと失礼」
男子軟式野球部の部室にて、着替え中の鳴滝ミオさんとこ押し掛けて、
新田さんから頼まれた伝言伝えに来た私。
「う~ん、どうかな、わたしはもうあっちの人じゃないから、関係ないって感じ」
そこをどうか、せめて試合参加するだけでも。
「そうね・・・こんなのどうかな。
あなたが野球の練習試合に参加して、
わたしが投げた球、一本でもヒットすること出来たら、
あちらに戻ったっていい。そんな条件でどうかな」
はあ、あなたのあの豪速球、打てとおっしゃるのですか。
まあやりますけで、やりゃいいんでしょう。
「ガラガラ」
「それいいっ(・∀・)
ぜひやろう!
ミオ君よく言ってくれた。
女っ気のない当部で、お二人も女の子が参加してくれるなんて、
このキャプテン岩倉が承認しよう、ぜひやりたまえ」
あ、あんた、今その乙女の着替え中なんだが、
そこなミオさん、何か言ってやって!
「はあ?それが何か?」
あんたねえ・・・
(何これ)
即興小説始め
別ハンドルのブログで書いた、ここは無人駅の隣り駅(略称「ここ隣」)の坂本千春バージョンをこちらに書くことに決めた。では。
坂本千春です。
彼女の兄に頼まれた。
こんな私になぜ絡んでくれるのか分からない。
愛ではないのかも知れない。
はためには恋人同士にも見えるみたいだが。
バスケットボールに戻してやって欲しいとお願いされた。
貴方の最初の頼み通り、女子バスケットボール部に入部したし、
あの子に目立つように試合にも参加してみたが、
ねたみを抱いたり、ライバル意識を持つと言うより
はなっから彼女、軟式野球部に入り浸っている。
あちらは男子部員しかいないから、肩身が狭いと思うのだが、
元より彼女、自分が女であるの、たまに忘れてるふしもある。
男子制服事件?も別クラスながら、うわさを耳にしてるし。
もしも貴方の望み、かなえるようにするなら、
わたしはバスケじゃなく、野球の方に・・・ハッ
「ストライクアウト!」
ここはどこ私は誰?
今何してるのだ。
バッターボックスで金属バット握ってる。
グランドには満身の笑顔の鳴滝ミオがいる。
私は三振したのか、彼女に破れたのか。
これは夢じゃないのか、夢ならさめて。
(何これ)
坂本千春です。
彼女の兄に頼まれた。
こんな私になぜ絡んでくれるのか分からない。
愛ではないのかも知れない。
はためには恋人同士にも見えるみたいだが。
バスケットボールに戻してやって欲しいとお願いされた。
貴方の最初の頼み通り、女子バスケットボール部に入部したし、
あの子に目立つように試合にも参加してみたが、
ねたみを抱いたり、ライバル意識を持つと言うより
はなっから彼女、軟式野球部に入り浸っている。
あちらは男子部員しかいないから、肩身が狭いと思うのだが、
元より彼女、自分が女であるの、たまに忘れてるふしもある。
男子制服事件?も別クラスながら、うわさを耳にしてるし。
もしも貴方の望み、かなえるようにするなら、
わたしはバスケじゃなく、野球の方に・・・ハッ
「ストライクアウト!」
ここはどこ私は誰?
今何してるのだ。
バッターボックスで金属バット握ってる。
グランドには満身の笑顔の鳴滝ミオがいる。
私は三振したのか、彼女に破れたのか。
これは夢じゃないのか、夢ならさめて。
(何これ)
ネタ(3)
水野栄子
水中で息の出来る水棲人、かの浦島太郎の子孫。
カイユ~館で人魚のバイトをしている。
中3で紫野香と同クラス。
数百年以上生きている、かつて浦島太郎に虐待されたのを恨みに持っている、
性格の悪い海カメにつけ狙われている。
山下清二
軟式野球部所属、キザ男。
鳴滝浩司と沢口恵子を取り合う恋仲(だった)。
逆恨みか、鳴滝ミオに冷たくあたる。
水田雅美
文芸部で二重人格。
神宮やよいの友人だが、
時たま手のつけられない、
わがまま娘に変貌する。
神宮やよいのSF風くそ小説の、唯一の理解者。
相良信彦
軟式野球部所属の2年生。
上級生だが万年補欠でマネージャーを兼任していた。
現在一身上の理由により休学中。
あの鳴滝ミオが恋した相手。
彼を慕って男子軟式野球部に押し入り、
彼を立てようとエースの座を奪うという、無駄な努力中。
彼女の知らないとこで、
神宮やよいの、「性別を超えた」恋心が芽生えてるとはつゆも知らない。
水中で息の出来る水棲人、かの浦島太郎の子孫。
カイユ~館で人魚のバイトをしている。
中3で紫野香と同クラス。
数百年以上生きている、かつて浦島太郎に虐待されたのを恨みに持っている、
性格の悪い海カメにつけ狙われている。
山下清二
軟式野球部所属、キザ男。
鳴滝浩司と沢口恵子を取り合う恋仲(だった)。
逆恨みか、鳴滝ミオに冷たくあたる。
水田雅美
文芸部で二重人格。
神宮やよいの友人だが、
時たま手のつけられない、
わがまま娘に変貌する。
神宮やよいのSF風くそ小説の、唯一の理解者。
相良信彦
軟式野球部所属の2年生。
上級生だが万年補欠でマネージャーを兼任していた。
現在一身上の理由により休学中。
あの鳴滝ミオが恋した相手。
彼を慕って男子軟式野球部に押し入り、
彼を立てようとエースの座を奪うという、無駄な努力中。
彼女の知らないとこで、
神宮やよいの、「性別を超えた」恋心が芽生えてるとはつゆも知らない。