坂本さんが行く | THOUSAND WINDS

坂本さんが行く

坂本千春です。
女子バスケットボール部の入部審査中です。
この部、府内でも有数の超弱小チームのくせに、
やたら入部の門が狭いと来てる。
まあ確かに身体的条件の揃った、たとえば鳴滝ミオさんみたいな奴だったら、
即採用なんだろうが、
私なんか身長160cmもないし、シュートもパスも下手だし。
「さかもっさん、あなたの入部決まったわよ、おめでとう。
ただ一つ条件があって、
あのうどの大木、もとい、
鳴滝さんを次の対校試合までに
連れ戻して来ること。
ちなみにあなたも補欠で登録しておくから、
あとはあなたのがんばり次第ってわけ」
キャプの新田さんから告げられた私、さてどう連れ戻そうか。

「えっ、あなた誰。バスケの子?こんなのいたっけ、おっと失礼」
男子軟式野球部の部室にて、着替え中の鳴滝ミオさんとこ押し掛けて、
新田さんから頼まれた伝言伝えに来た私。
「う~ん、どうかな、わたしはもうあっちの人じゃないから、関係ないって感じ」
そこをどうか、せめて試合参加するだけでも。
「そうね・・・こんなのどうかな。
あなたが野球の練習試合に参加して、
わたしが投げた球、一本でもヒットすること出来たら、
あちらに戻ったっていい。そんな条件でどうかな」
はあ、あなたのあの豪速球、打てとおっしゃるのですか。
まあやりますけで、やりゃいいんでしょう。
「ガラガラ」
「それいいっ(・∀・)
ぜひやろう!
ミオ君よく言ってくれた。
女っ気のない当部で、お二人も女の子が参加してくれるなんて、
このキャプテン岩倉が承認しよう、ぜひやりたまえ」
あ、あんた、今その乙女の着替え中なんだが、
そこなミオさん、何か言ってやって!
「はあ?それが何か?」
あんたねえ・・・
(何これ)