教え子の卒業式に、 生きている 意味を思う | 自閉症、発達障がいのお子さんの気持ちがわかるキネシオロジー

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言葉が遅い、出てこない、話すのが苦手!でも、お子さんは伝えたい言葉をもっていて、それを伝えようとしています。その言葉を受信するには、まずはかかわる人が、素直に受けとめる準備をすること♪自分と仲良くなるセラピーを提供しています。

昨日、札幌に帰省しました。
今日は残念ながら、雨の札幌です。雪に変わってきました。


大好きな赤れんがテラスにおります。

今日は、高等部の卒業式でした。


高等部を卒業したら、みんなそれぞれの道を歩いて行くから、最後の姿を見送ろうと思って行ってきました。

私が受け持っていたクラスはその当時5名のお子さんたちがいました。
4年生から6年生までの間、受け持っていました。

そのうちの1人は別の高等支援学校に進学しました。
そのうちの1人は、不登校気味で、なかなか学校に来られなくて、本人も頑張ったけど本人が自主退学を決断し、学校をやめました。
そのうちの1人は、家で落ち着かない行動が続き、施設入所とともに、別の支援学校に転校。
この学年は本当に一人一人が個性豊かで、枠におさまりきれない、個別的な関わりがとびきり求められるお子さんたちが多くて、勉強させてもらった日々でした。
学校のスタイルを疑問に思い始めたのも、このときから。

なので、今日は2名のお子さんたちを見送ってきました。
立派な姿でした。
あの頃のいろいろな思い出とともに、花束も渡してきました。
不思議だったんだけど、私のこと覚えている!みたいな空気が伝わってきました。
言葉を話せるお子さんたちではないし、表情も変わらないままなんですけど、繋がっているなって、強く思いました。

私が大阪から来ているので、他の職員さんは、びっくりしていたけど、やっぱり感覚として、北海道と大阪って遠いんですよね。
距離としても遠いけど(笑)

再来年にはまた、今の1年生が卒業するから、来ようと思っているんですが、
「ここに居る」って、決して当たり前のことではないんですよね。

それには理由があって。

昨年、違うクラスだったんだけど、今日卒業を迎えるはずの生徒さんが突然亡くなり、今日はお母様が卒業証書を受け取りに来ていらっしゃいました。
お母様が、彼が亡くなる前日の写真を見せてくださったのだけど、はちきれんばかりの、本当に幸せ!っていう笑顔でした。
お別れのときの顔も安らかだったそうです。

突然亡くなることもある。

でも、本当に幸せ!だったら、死の瞬間も満たされているのかな?って思う。

自分の体調が、今、あまりよくないこともあって、実は、生死のことについて、はじめて考えているんです。

今まで、どこかで私は思っていました。
人は、年もとるけど、来年も元気でいる、って。

オイオイ、って感じでしょ(笑)

明日どうなっているか、わからない。
そう考えるのが、怖かったんです。

まだちょっと怖いけれど、そろそろその怖さをしっかり見て、向き合って、
今が幸せ!って腹をくくりながら生きていこうと思います。

いろんなことを感じさせてくれた、卒業生の皆さん、ありがとう。

卒業、おめでとう。

3月の佳き日に。