梅雨晴間二色に染めてロングヘア
香雨の鷹羽狩行名誉主宰が5月27日に亡くなったことを、今日、野島さんのブログで初めて知りました。結社狩の当時、結社の吟行も会合も本部句会も参加しない不良会員だった私ですが、鷹羽狩行主宰の大きな包容力で、育てて頂き、同人にまでして頂きましたので、今でも、感謝の気持ちで一杯です。ありがとうございました。こころからご冥福をお祈り申し上げます。
俳句は、高幡不動散策です。
白雲は空を自由に夏旺
沿線に盛り上がりをる皐月かな
夏旺谷の名前の付く駅名
緑なす野を拓きつつゆく特急
香煙や高幡山の額の花
紫陽花や本日薄茶接待日
本堂の鐘鳴り止まぬ濃紫陽花
青銅の庇の反りや額の花
額の花竜の口より水吐けり
参道の小径をゆかば青楓
芭蕉翁の句碑を訪ねて額の花
それぞれの名こそゆかしき額の花
名を訪ね姿を訪ね額の花
林床の間に間に札所額の花
札所山訪ねてゆける涼しさよ
夏鶯札所ひとつに石仏
林間の静けさといふ涼しさよ
山道の一歩一歩に濃紫陽花
夏雲や見晴台といふところ
夏日傘高幡山の見晴台
緑陰に立ちて一望見晴台
見晴台日の斑織りなすやうに風
尾根道を風が過ぎゆく涼しさよ
額の花札所巡りの山なりぬ
額の花札所札所に石仏
拭き上ぐる風に空へと額の花
道々の空を埋めて青楓
白紫陽花本堂へゆく小径かな
本堂の天を覆へる青楓