
サルギ尾根を高岩山・上高岩山を経て奥の院から御岳山登山口
浅間尾根を登るつもりが、バスの時間を、11月までの時間と間違えて、みれば、上養沢行きが来ている。すぐに予定を変更して、バスに乗り込む。軍道で下車するのは馬頭刈尾根の一団である。終点手前の、養沢神社のところで下車する。これは大岳鍾乳洞バス停となろうか。私以外にワンカップルである。養沢神社は、荒神を祭る神社で、狛犬が龍である。世にも珍しいのである。天は、青空、龍が天へと飛翔してもいい雰囲気がある。そこで、準備をして、先を急ごう、とはいえ、そこでお祈りしてからの話である。右手が登山道で、すぐに急登となる。尾根に出るまでの間ではある。尾根に出てからも、それなりの高度は詰めてゆく。お、万両があります。こういうのを見るのは気持ちがいいですね。特に自然のものですから。林相は、杉林です。その下の草などは、結構青々としてます。ある程度高度を上げると、雑木とはなるのですが、これはしょうがありません。薄い、日差しが林の中に差し込めます。どんどんと高度を上げましょう。そのうちに自然木になります。最初の高みは名のない高みですが、そこを左に降りて細き尾根を詰めたりしながら、ゆくと、炭焼き窯の跡に至ります。跡とはいえども、石組が半分ぐらいは残っており、こういうところで、炭焼きをしていたということが分かります。炭焼きは大事な燃料ですから、ここから、東京へ運ばれたのではないでしょうか。ですから、田舎には、田舎の役割がはっきりとあったのです。ところがどうでしょうか。こういうところの村の役割は、今は、どういう風にあるのでしょうか。そこを考えないと、地方が残るということは、根本的に難しいのではないかなどと考えながら、高度をあげます。濡れ落ち葉が、滑るので、注意しながら、道を踏み外さないように細尾根も歩きましょう。表示はしっかりしてますが、肝心なところの表示は、不明の場合がありますので、注意しましょう。もともとは、地図にない道ですから。そう言っているうちに、枯れ枝の間から、左手に、馬頭刈尾根が見え、大岳山が綺麗です。右手に奥の院と御岳山と日の出山が綺麗に見えます。登り詰めて、しばらく行きますと高岩山の頂上です。ここで、小休止して、上高岩山は、降りて、登って、少し急登ですが、それがサルギ尾根の面白いところです。登りついたところが、上高岩山の頂上で、展望台です。ここからは、都心も見えますが、今日は、冬霞でいまいちです。丹沢の山々も、重畳として霞の中です。輪郭が素晴らしいです。大岳山は全貌を現してます。奥の院、御岳山、日の出山、見えますね。そこで、早い、昼食を頂きます。いつもと同じで、穂希屋のおにぎりは、美味しいです。熱いお茶をいただきます。まことに展望がいいです。さてと後は、細尾根を、芥場峠まで、行きましょう。そこから、少し登って、右手に鍋割山と奥の院の方向を目指します。ここも季節でしょうか。静かな山行きが楽しめます。少し風が出てきましたが、ここは、もともとそういうところで、静かに、冬の風が遊んでいるのです。春になれば、カタクリの花が、風に舞うところなのです。そんな尾根を気持ちよくゆけば、鍋割山ですが、ここは用事がないので、右手に山を巻きます。そこからしばらくで、奥の院への登りになります。頂上は、着いて、またまた、熊注意です。11月から五日間ほど、親子熊が出没したそうです。ここで、祈りを捧げて、降りますが、ここも滑りやすいので、注意が必要です。やはり、奥の院ですから、参道状になっておりますから、杉の木の根っこを踏みつつ、しばらくで、ロックガーデンからの道を分けます。少しで、長尾平の分岐で、すぐに、御岳山です。ここはパスして、茶店も、営業中が二軒ぐらいです。お客さんも少ないのでしょう。ビジターセンターを越えて、後は、ひたすら舗装した細い道を降ります。登山道のバス停が、13時6分発にぎりぎりに間に合って、御岳駅です。そこで着替えて、お酒を購入してたら、電車に間に合わなくて、30分以上待って、酔っぱらって乗り込みます。14:00発です。電車の中で、また飲んで。
感謝です、サリギ尾根。
有難う、奥多摩。