家内に私が注意したことがあるそうだ。
家内は、家内の里がやっていたように
子どもは指導しなければならないと、思い込んでいた。
長男が3歳になったときのこと、
子供をしつけていて、
「そんなどうでもいいこと放っておけ」と、私に言われたそうだ。
それ以後、危険なこと以外は放っておいたらしい。
キャンプはよく行った。長男とは今でもバイク旅行はキャンプである。
私は、ふだん、
気を付けたほうが良いことを思いつけば
そのたびに話す。
海や川が怖いこととか、
犯罪者の心理とか、
ストーブや熱いヤカンなどの周囲はガードが必要だとか、
布団は積み重ねて登って遊ばせた。
室内にロープでブランコも作った。
しかし、それで
機敏性に役立ったかどうかはわからない。
小学生の間は部活はさせなかった。
部の独特の「くせ」を身につけさせたくなかったからである。
勉強しなさいとは一度も言わなかった。
ただ、面白い本は読ませた。
ブックオフで、
ブラックジャックを全巻持ち込んだ客がいて、
店員がそれを小分けで売ろうとしていたのを、
「ぜんぶもらう」、
と言って手に入れたこともある。
だから
漫画本も揃いで数百冊は持っている。
貧乏なので、
買えないものは買えない。
プレステのゲーム機は運よく
秋祭りの景品で一等賞としてもらった。
(そのときの司会者が、いまテレビで活躍している友近さんだった)。
学生服は、
兄も妹も人からもらったお古である。
他の衣類も、下着以外はほとんど古着屋で買った。
小学生のときは、部活をしてないので
休日は必ず連れ出した。
見知らぬ街を歩き、
小さいきれいな小川を見つけたら泳いだ。
冒険と言ってもいいだろう。
危険でないかを真っ先に考えた。小さい橋の近所は安全だった。
習い事は算盤(そろばん)だけ。
あれは数字に強くなるから、
そして、
知人に10段の先生がおられたから。
どんなに騒がしくても集中できるようになり、
思った通り、
数学は平気になった。
雲州の亀嵩(かめだけ)そろばん。これでやらせた。長男は一級で飽きたけれど、長女は二段くらいまで取り、中学一年生で部活に入ったのでやめた。
英語はある若い英会話の先生に、
教室を開きたいから、
空いた部屋を貸してほしいと言われたので、
ただで貸してあげるから、
うちの子も教えてほしい、
という交換条件で、教えてもらった。
それ以外、勉強は本人たちまかせだった。
勉強机もなかったので担任の先生が驚いておられた。
高校でも塾には行かなかった。
貧乏だったせいもある。
しかし運良く、
二人とも推薦で志望大学に入ることができた。
部活は、長男は適当に剣道を、
長女は熱心に吹奏楽部でバリトンサックスをやった。
成人した今でも、何らかの役に立っているようだ。
<今の運勢>
「中孚」→「革」。やさしい気持ちで願うとよい。やがて願い以上の革命が起きるだろう。
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