病気の話。続きです。

 

予防 脳静脈洞血栓症のこと

予防 脳静脈洞血栓症①:発症前の前兆と経過

予防 脳静脈洞血栓症②:近所のクリニックへ

 

   *   *   * 

 

1週間ほど続く頭痛。

波があるものの、軽快の気配はなく

なんなら悪化しているような…

 

近所のクリニックを受診して

痛み止めと漢方薬の処方箋が出たものの

薬を飲んでよくなるとも思えず。。

 

何らかの検査をしてくれそうな

別のクリニックを探して、

行ってみようと思いました。

 

いま振り返ると、

#7119 救急相談センター

電話するのがよかったかな?

とも思いますが…

 

 

このときは、まだ

そんなに大事(おおごと)だとは思いもしなくて

「大きな病院を受診しよう」という考えも

まったく頭にありませんでした。

 

 

スマホで

MRI CT クリニック

のキーワードで検索すると

近隣エリアに

検査設備のあるクリニックが見つかりました。

 

ここから近くはないけれど

地下鉄で数駅、乗換なしで行ける距離。

移動はしんどいけれど

まぁ、がんばって行ってみよう、と

思える範囲でした。

 

その場で電話して、初診予約をとり

地下鉄でそのクリニックへ。

 

やはり移動はしんどく、

ヘロヘロになりながら到着して

受付を済ませ、

待合室のソファで順番を待っていたとき。

 

いっきに症状が出たのは、このときでした。

 

それまでは

「がまんできる」レベルだった頭痛が

「これは明らかにヤバい」というレベルに

急激に変化したのです。

 

1秒ごとに頭痛が激しくなり、

同時に、頭の内側から

誰かにぐいぐい押されているような

頭蓋骨が割れてしまいそう

これまでに経験したことのない

感覚が現れました。

 

激しい頭痛とめまい

そして、痙攣のような症状に襲われて

座り姿勢を保っていられなくなり、

ソファに倒れ込むと

看護師さんが駆けつけてくれました。

 

正直、このときのことは

あまりよく憶えていないのですが…

 

その場で嘔吐してしまい

申し訳ないと思ったこと、

看護師さんが車椅子に乗せてくれて

別室に連れていかれたこと、

そこで、医師に何か聞かれたことは

断片的に記憶に残っています。

 

男性医師からの

「救急車を呼びます!」

「この近くに脳外科のいい病院がある。そこに運んでもらいます」

という声かけとともに、

医師と看護師さんたちのやりとりの中から

「クモ膜下」というフレーズが聞こえてきました。

 

当初は、クモ膜下出血の見立てだったんでしょうか。

 

その後、救急隊員さんらしき人たちが来てくれて

わたしはストレッチャーに乗せられ、救急車へ。

 

経験したことのない激しい頭痛のなかで

ぼんやりと

「ああ、これって

 このまま死んじゃうやつかな…?」

と思っていました。

 

   *   *   * 

 

書いていて、

当時の記憶が蘇ってきたのですが

クリニックの看護師さんが

救急車に乗るまでずっと

近くにいてくれて

なんとなく安心できたことを

思い出しました。

 

看護師さん、そして先生

あのときは本当に

ありがとうございました。