3年前に脳卒中を経験しました。
診断名は「脳静脈洞血栓症」
脳の静脈が詰まってしまう病気で
脳卒中全体の 0.5〜1% ほど と
稀な疾患だそうです。
外出先で救急搬送されて
そのまま、SCU という
脳卒中専門の集中治療室に
入院しました。
脳卒中というと、一般には
脳の血管が破れる
「脳出血」と「クモ膜下出血」
脳の動脈が詰まる
「脳梗塞」の
3つに大別されます。
脳の静脈が詰まる
「脳静脈洞血栓症 」は
前述のとおり、
確率的には非常に稀なため
専門医でないと診断がつかない
ケースも少なくないようです。
実際、わたしも
最初に受診した内科クリニックでは
一般的な頭痛とみなされ
漢方薬を処方されて終わりました。
そのクリニックを出た後、
急激に症状が進んで
救急搬送されたという顛末です。
(発症→治療の経緯や
入院中と退院後の生活など
また別の機会に、
記事にまとめたいと思います)
* * *
脳の静脈は、一部が詰まっても
迂回路があるのですが
わたしの場合、
「静脈洞」という
後頭部にある太い静脈の
いわば、幹線道路交差点のようなエリアが
全体的に閉塞してしまっていました。
そして、血液が頭蓋内から
出ていけなくなってしまったところで
急激に症状が出たようです。
経験したことのない激しい頭痛、
痙攣、嘔吐、そして
眼球が破裂しそうな感覚のなかで
ぼんやりと
ああ、このまま死ぬのかな…
と思いました
* * *
現在、
通院の頻度はだいぶ減ったものの
まだ治療が続いています。
ガッチガチに詰まった
静脈洞の血栓が
いまもまだ、溶けていなくて。
それまで、健康診断では
とくに問題はなかったし
(ちょっと血圧低め、程度)
父方も母方も
健康長寿の家系なので
まさか自分が
こんな大きな病気をするなんて
思ってもいませんでした。
この病気のあと、
異常に疲れやすくなってしまって
最初は、長く入院したので
(しかも、ほぼベッド上安静)
筋肉量が落ちたせいかな?
と思ったのですが
どうやら、疲れやすさは
易疲労性 といって
脳卒中の典型的な後遺症の一つ
らしいです。
* * *
病気をする前には
過去のエントリにもあるように
たびたび、重い抑うつ症状に
悩まされることがありました。
私生活でいろいろあった時期に
仕事は繁忙を極め
知らずしらずのうちに
魂が悲鳴を上げていたのかな、
と思います。
心と身体が
どうすれば安定するのか。
何をするとSOSを上げるのか。
身体の声を聞きながら
「ととのう生活」を
模索しているところです。