たとえば、劣悪な商品を売るように会社に指示される。
なぜ、そのような指示をするか?といえば、利益率がいいから。
会社の指示なのだから、サラリーマンとして従う。
仕方ないからやる、あるいは盲目的に従う。
これが、大多数だと思う。
でも、そんな指示に従うことに強烈な違和感を感じる人ほど起業に向いていると自分は考える。
なぜなら、会社の看板なく裸一貫になれば、そんな商売は世間では通用しないからだ。
自分で独立し、食っていくためには何が必要か?
資格?多くの自己資金?潤沢なキャッシュフロー?特別なスキルや才覚?
どれも有効に生かせるのであれば、必要なものとなる。
でも、絶対条件ではない。
なぜなら、根本で問われるのはそこではないから。
あくまで仕事を砥石にして自分を磨けるかどうか?
どんなに金を積まれても、おかしなことをやれば身の破滅を招く。
失敗をしたときに逃げてしまえば、大きな信用失墜を招く。
逆にどんなに儲けが少なくても、誠実な仕事を積み上げていければ、多くの信用が得られる。
失敗をしたときでも、最善の対処をしつづけることで信用はつなぎとめられる。
仕事とは、やりたいようにやっていけばいいものだと僕は考えている。
ただし、やりたいようにやるとは、個人の欲望を叶えることではない。
逆に欲望から離れなければ、自分が本来やりたいような仕事の姿をイメージできないからだ。
つまり、真人間として世間から要望されることに応えることが、仕事をやりたいようにやるということ。
信用を積み上げていくほど愉しく、そして厳しい道はない。