某金融機関から、ある依頼が流れ込んできた。
概要を聞いて、なぜこちら側に来たのかよくわかった。
それは、ビジネスにならないから。
手間がかかるわりには、金にならない。
しかし、誰が困るって放っておかれる当事者だ。
だから、自分がやることに決めた。
このように書くと自分がさぞや善人のような印象を与えるのだろうが、これはごく当たり前のこと。
自分は個人事業主だから、組織のくっだらない規則やしがらみなんてものはない。
だから、好き勝手にできる。
自分なりの裁量で人間らしい仕事を提供していこうと決めている。
金になるか?ならないか?
もちろん大事だ。
でも、もっと大事なことがある。
僕らはビジネスマンである前に一人の人間だ。
人間であるという基盤を抜きにしては、世の中はまともに成り立たない。
ビジネスという厳しい世界だからこそ、非情になるのではない。
むしろ、逆に血を通わせた性質も取り入れていけなければ、経世済民を基礎とする経済活動は死んでしまう。
組織が大きくなればなるほど、人としての常識と乖離したことを平然とやっていく傾向が強いように思う。
どこかの大国をモデルにしたビジネスなんてものはやめちまったほうがいい。
日本人には日本人らしい商売のあり方があるはずなのだから。