日本の4つの端を歩いてつなぐ旅 -ON THE ROAD EDGES-  -6ページ目

日本の4つの端を歩いてつなぐ旅 -ON THE ROAD EDGES- 

2024年で15年目。31回の旅で本土最南端の鹿児島県佐多岬から最西端の神崎鼻を経て関門海峡を渡り安芸の宮島、天橋立、石見銀山や木曽路、松島を歩き、本州最後の県青森の八戸駅まで歩きました。

旅三日目の5月6日、青森県八戸市の根城を訪れました。

 

主殿

 

「日本100名城、全部親父と歩こう」と思い立って調べるまで、この「根城」のことは知りませんでした。広場を散策している途中でさえ親父と、

「これ何て読む?ねじろ?ねじょう?」

「どっちかね」

この有様です。

戦国時代の1ページに登場するお城であれば何とはなしに記憶の片隅に残っていたかもしれませんが、この「ねじょう」は京都を離れること800km以上、中央の覇権争いとは無縁の土地。鎌倉幕府の滅亡、建武の新政のころに築かれ、それから第3代将軍家光の時代までの300年間続いたとあります。

 

南部師行公像

 

休館中の八戸市博物館の一階で御城印を買い求めます。狭い売り場に客は私達親子だけで音楽もなく、受付の女性が繰るページの音だけが館内に響いていました。

 

 

旧八戸城東門をくぐり薬草園を過ぎると、濃淡をつけた緑の芝生が一面に広がります。葉桜が空堀に沿って植えられ、ツツジの赤い花も彩を添えています。東京からは二週間ほど季節の歩みが遅いでしょうか、今が満開の盛りです。時計の針の進みさえ、溶け入りそうな青空です。

 

 

「史跡 根城址」の石碑に刻まれた「昭和十八年十月 建設」の文字、

「なんだ、俺と同い年じゃねぇか」親父がつぶやきます。

 

 

板囲いの本丸へ入り料金を支払います。藁ぶきの「納屋」に「鍛冶工房」、「主殿」など中世のお城が再現されていました。白壁の天守や櫓、石垣などはありませんが、素朴な暖かいお城でした。

 

鍛冶工房

 

日本100名城 31/100

根城

 

2026年ゴールデンウイーク。月火水は祝日、金曜日が会社のメンタル・ヘルス・デイでお休み、木曜日に有給休暇を取得して一週間のお休みを得ました。5月2日、3日は高速道路下り方面が混雑するとのことで、5月4日から五泊六日で東北のお城をめぐる旅に親父と出かけます。初日は天気も芳しくないので福島までの移動のみ。しかしエンジン・オイルも交換し、曇天のこととて車窓を流れる鮮やかな新緑の景色にいやおうなしに気分は盛り上がります。

二日目の5月5日に岩手県の盛岡城跡を訪れました。

 

南部中尉騎馬像台座

 

「もりおか歴史文化館」で御城印を買い求め、ゴールデンウイークのためか人出の多い街を歩きます。城内に入ると緑の木々と青い空で開放感たっぷり。「涼しい」よりは「肌寒い」と感じる東北岩手の五月の風、石垣を眺めながら歩いていきます。

 

 

ぽっかりと浮かぶ雲が時々地上に影を落とし、そしてまた流れていきます。そんな静かな公園、散歩する多くの人たちには肩肘張った「城跡」という意識はなく「緑の公園」を気軽に楽しんでいるようでした。

 

 

日本100名城 30/100

盛岡城

 

先週の日曜日は、長野ICにも近い松代城跡を訪れました。

 

太鼓門

 

廃線のここだけ取り残された駅舎、静かな通り、どことなくさみしい街角、朝から晴れあがった松代城跡。

本丸は石垣に取り囲まれ、外界とは隔離された空気がゆっくりと流れているようで落ち着きます。もうだいぶ緑の濃くなった葉桜が静かに枝を広げていました。

 

 

搦手の北不明門のから本丸を出ます。広い曲輪に芝生も青く、お堀にはカメの家族がのどかに浮かんでいます。

 

 

私は松代観光案内所で御城印を買い求め、家路につきました。

 

日本100名城 29/100

松代城

 

GW前最後の週末。4月25日の土曜日は、小諸城址 懐古園を訪れました。目標は「お城」のほかに、Webで見つけたちょうど今が開花時期の「コモロスミレ」です。登山の折、数多くの種類を持つ「スミレ」や「リンドウ」を追いかけていたことがあり、懐かしいテーマにうきうきします。

 

 

懐古園の数少ない小諸城の遺構「大手門」と「三の門」をカメラに収め、黒門橋まで立ち並ぶ出店を通り過ぎ懐古神社へ。まずは社務所で御城印を買い求めます。入口に「コモロスミレ」の写真が貼ってあったのでどこで咲いているのか尋ねると、神社の池の縁だとのこと。たしかに紫の花が数輪、寄り添って咲いていました。口をふがふが開けて寄ってくる鯉たちを無視して、「コモロスミレ」にカメラを向けます。時折風が強く吹きつけるためブレないように、ISOを上げ絞りを開きシャッタースピードを上げて何回もシャッターを切ります。

 

大手門

 

三の門

 

ところどころ苔むした天守台の石垣に登ると、かなりの高さなのに手すりも柵もない危険な場所。まちがって子供でも落ちたら大変です。私も親父の脚元を信用していないので、事故の起こる前に早々に退散しました。

 

天守台

 

神社の境内を通り抜け裏手の馬場へまわりこみます。すでに桜の花はすべて散り落ちていますが、何組かの家族がシートを広げて楽しそうに食事の最中です。大切なのは「お花」ではなく「人の和」、静かにそれぞれのお花見を楽しんでいて、通りすがりの私もなんだかほわっとした気分になりました。

 

日本100名城 28/100

小諸城