お待たせです!後記続き(^^)/
これでラストです!
というわけでまずはこのお方。主人公、秀生の記憶を導く男ウソマコト。
物語を進行させていく重要なこの役を山口勝平さんに演じていただきました!
ほぼ全編出ずっぱりのキャラで、ADさんと共に様々なシーンで沢山の登場人物を演じてくれましたね!
ライダーショーのシーンではヒーローも敵も効果音も全部やっていただくという贅沢なマイクパフォーマンス!
他に召使い爺、やくざ、紅魔霧死のメンバー、黒ネコの店員とまさに八面六臂の大活躍!
その実態は少年時代に大切なことを教えてくれた思い出の人でしたね。
ウソでもありマコトでもある記憶の旅をナビゲーションしていくウソマコト。
舞台中央に設置された本棚が本屋さんという別な形に姿を変え、記憶から消えていたもう一つの町への入口となります。
今回はその本屋さんを舞台の中心に置き、そこから秀生の世界を見渡せる舞台装置にしました。そこが過去のバージョンと大きな演出の違いでしたね。美術を考えていただいた井上さんに感謝です!
この本屋さんの思い出をタイムカプセルに保存する少年だった頃の秀生。大事な記憶を甦らせたウソマコトは後をADさんに託し真っ黒になっていきます。
勝平さんにより今までにない温かみとユーモア、そしてシリアスを兼ね備えた魅力的なウソマコトになりました!
更に勝平さんにはスペシャルな開場アナウンスと閉幕アナウンスもやっていただいて本当に感謝です!
そして千穐楽の翌日には落語を控えていたというエネルギッシュなお方です!
秀生が握った手を強く握り返してくれたのが、隆太郎と麻裕美。
秀生の人生の軌道修正をした二人。
やくざものの男とあばずれの女が子供の面倒をみようと必死になります。
それは責任を感じてなのか、罪の意識に苛まれてなのか、少年を不憫に思ってなのか、情に流されたのか、
そのどれであっても、この二人がいなかったら秀生は歩みを止めていたかもしれない。
演じるのは13年前の初演より演じ続けてくれている咲野さんと平塚。もうこの二人以外考えられない役です。
お二人の台詞は大きな変更はないのですが、言葉に乗せる表現が今回確実に変わっていました。人間味が溢れ子供に対する表現が更に味わい深いものになっておりましたね。
秀生を面倒みようと決心するシーンで、秀生が自分の名前を自ら「ひでお!」と伝えるのは今回のバージョンで加えたものです。
また、隆太郎とノブの兄弟は孤児院育ちという新たな設定を加え、より秀生へ向ける思いを明確にしました。
咲野さんと、この役をやるのは年齢的にもこれが最後かもしれないなぁ、なんて話もしましたが、はたしてどうなるやら・・・
そして秀生の本当の両親、忘れん棒と隠れん房。全編仮面を被ったまま至る所に現れる黒い存在。
最後の最後でやっと仮面を取ることが出来、秀生へ思いを伝えます。
父親のほうはグワィレギュラー出演の宮崎くん。そして母親のほうはグワィ初参加の平安山さん。
この仮面を取った時の表情でこのお二人に配役しました。
悲しみと笑顔と切なさと安堵と愛情。そんな表情を見せてくれた二人。
宮崎くんはライダーの中にも入っており、それはヒーローと父親像をシンクロさせている意味でした。
ライダーショーに行った思い出はこの本当の両親との思い出で、少年秀生のすぐそこにはこの二人がいたのでしょう。
二人の顔は思い出せてなかったですが、唯一忘れていなかった本当の両親との思い出だったわけです。
忘れん棒は棒の字、隠れん房は房の字と分かれています。これは棒は男性を現しており、房は(乳房)女性を現している意味です。
あまりにも切ないシーンでしたが、秀生は自分の生きた証でもっとも大事なことをようやく思い出します。
そして、この物語の記憶を持つ男、主人公、並木秀生。
中年秀生は初演から続投の尾形。
13年前からこの役を演じてもらってますが、秀生と同じような年齢となり、歳を重ねた今の彼の一言一言が今回最も響きました。
人間も中古になって故障していく。故障したらメンテナンスしながら、もうひと踏ん張り!
根底にはそんなテーマもあります。
妻の珠子は夫の秀生を補えきれなかった何かがあり家を出てしまったのでしょう。いつも先手は珠子がとりますね。
珠子と秀生はいつからちゃんと付き合い、いつ頃結婚したのでしょうか?そしていつ頃歪みが生まれたのか?
どの家庭にも起こり得る夫婦間の問題がこの二人にもあったのでしょうね。
そのへんはいつか
「Dear...私様 第二章 ~珠子についてのいくつかの事柄~」でやりたいと、、やるのか!?
尾形は裏方の仕事としては小道具も担当してくれて、あのバイクの数々を土屋くんと共に制作してくれました。
そのバイクにまたがっていた青年時代を熊木が。
元気いっぱいな少年時代を璃沙が演じてくれました。
グワィニャオン同期の二人。
大役を熱演してくれました。
少年役は他にも候補者がいてオーディションを行っています。
璃沙とは昔「ピーターパン」というミュージカルで共演し出会いまして、その頃彼女はまだ中学生でした。
そこで元気ハツラツな男の子役を演じていた姿が私の記憶に今でも残っています。
今回少年役にプレッシャーを感じていたようですが、彼女の根底には必ずあの頃があると感じていたので、璃沙に少年秀生を託しました。
熊木はグワィでは初の主役です。
長年様々な役を演じてくれ、そのポジションを確立してきた彼に満を持しての大役です。後半声を枯らしておりましたが、彼が声を枯らすのは初めてのことです。様々なシーンで全力で闘ってくれていました。
秀生の人生をバトンタッチしながら完遂してくれました。
みんな思い出せて良かった(^_-)-☆
お疲れ様でした!
タイトル、Dear...私様の真ん中にある三つの点。
...←これは足跡という意味でついてます。少年、青年、中年の三つの足跡です。
だから中黒の ・ 点ではなく、下に点...です。この点を含めてタイトルとなります。
番外編!
この家族も好きでした!
父親役の遠藤さんはこの出番が終わるとすぐさま舞台袖で智士ぼっちゃまに早替えしておりました!
いつか遠藤さんでサモハン物語をやりたい!(^◇^)
お神輿は人が乗っているので、本物並の重さだったようです!
みんなお疲れさまでした。
ベストショット!
マカちゃんの気迫と石川くんのグーな顔と後ろの三大将が良い!
チラシ撮影のスナップ。
桜の季節から準備を進めておりました!
チラシ写真、舞台写真を撮っていただいたのはmikiさんです。
素敵な写真を有難うございました。
そして帝音伝説の映像にご出演いただいた方々。
総長さゆりはグワィメンバーの一色彩世が演じてくれました。
遊撃隊松田兄弟。
兄、若き日の怪が原を演じてくれたのは元グワィメンバーの高橋稔くん。
弟は「マイセブン」「池田屋裏2炎上」「六月の斬る」にご出演いただいた玉木雅士くん。
敵対グループ役で出演していただいたのは鈴木和徳くん、村上美緒さん、仙波恵理さん、中村宏毅くん。
ご出演本当に有難うございました。
照明、畠中泰正、長谷川マミ
音響、游也
舞台監督・美術、井上義幸
アートワーク、アカツカモリオ
舞台撮影、田中カズヒロ
会場運営、木川美由紀さんとお手伝いいただいたスタッフの皆さん
有難うございました。お疲れ様でした!
そして、ご来場いただいたお客様。
本当に感謝申し上げます。
沢山のお客様にこの物語を見届けていただいて本当に嬉しい限りです!
誠に有難うございました!!
以上グワィニャオンでおおくりいたしました!!
またお会いいたしましょう!!