「Dear...私様」後記③ | 西村太佑の理力

西村太佑の理力

グワィニャオン 西村太佑個人blog

えっちゃんの鉄拳授業を見守る大人たち。

いつの時代も若者が中心であるという過信を大人はどこかで教えねばならぬ。

 

 

前半の少年時代。

少年秀生の楽しい日々の思い出が、智士ぼっちゃまと天才荒木と早苗ちゃんといる時間だ。

ここ数年グワィ公演にご出演いただいてる遠藤さんに子供役を演じてもらいました。

これが最高の名演!過去のどのバージョンよりも一番智士ぼっちゃまでした!(^^)/

かつらを被った顔がファーストミッションのサモハンにしか見えない(笑)

天才荒木は初演から継続中のりこ。変わらぬテンションと子供っぷりに驚かされます!

初恋の早苗ちゃんは前回公演「六月の斬る」からご出演の桃井ちゃん。早苗ちゃんそして秀生の娘李央の二役を演じ、対照的な心情を演じ分けてくれました。

 

智士ぼっちゃまと天才荒木はその後も大学生時代そして後半の人生にも重要なシーンで登場します。

大学生時代の智士ぼっちゃまの台詞は「僕は裏口から入った」と「せっかく着替えたのに」だけの二言だけでしたが、

全公演爆笑させてました!

あ、早稲田に医学部はないのですが、天才荒木は天才なのでその後他で学び医師になったと思われます(^_-)-☆

 

 

そんな子供達の天敵怪が原!

この役はこの人の為にあったんじゃないかと思うくらいはまり役の魚建さん!どの町にもいた変なおじさんを見事に演じてくれました。

「あの人、ホントの人?」とおっしゃってたお客様もいたくらいリアルでした。

いえいえ味わい深い役者さんです!

途中、青年秀生に珠子への想いを語る台詞は、今回のバージョン用に書き足したものです。魚建さんの怪が原が、より人間性を膨らませてくれて生まれた台詞です。

 

そしてその娘であった珠子。ジャムパンの珠子。青年秀生の初めてのレコです!

演じるのはDearの番外編で珠子を演じた千依ちゃん!

当時と変わらぬ空気と初々しさで見事に演じてくれました。さすがです!

珠子の苗字は植村で、怪が原は松田兄弟兄と紹介されているので苗字は松田である。

珠子がなぜ松田の苗字ではないのか?それは離婚した母親の苗字であり親権は母親にあるのです。

一旦は母親に引き取られた珠子だったが、父親が心配で怪が原の元へ戻って来て一緒に暮らしています。

でも怪が原が珠子の苗字を松田にさせていない。自分の苗字だと国民健康保険とか社会保障的なものに弊害をもたらすからである。お父さんかなり滞納しちゃてるのだ。

でも怪が原は珠子にはちゃんとした服を着せ、マジソンのカバンを持たせ学校にも通わせている。稼いだ金は全て娘に注いでいる。

そのへんの親子エピソードも描こうかと思ったのですが秀生の人生から外れるので割愛しました。

そのへんはいつか

「おれのレコ~ジャムパンの神隠し~」で描けたらと思います。やるのか!?

 

しのぶさんに言い寄られてる秀生をムッとして見ている珠子がいじらしいが

しかしこの珠子、全て青年秀生の先手を取っていく。ついつい彼女のペースに乗せられていく青年秀生。

そして付き合うことに!

いこうぜ!

なんだか、スマホもSNSもなかった時代のドキドキするような言葉の伝え方。

ちなみにこっちも

いこうぜ!

これも、

いこうぜ!

 

麻裕美の「女はね、男に肩組んでもらうと守ってもらってるんだなって実感するんだよ」という台詞の象徴が随所に出てくる。

 

そんな伸郎の相方が悦子である。

悦子はかつて素手喧嘩(ステゴロ)のえっちゃんの異名を持つ最強の女であった。

演じるのは「六月の斬る」に続いて相方を務めてくれたマカちゃん!マカちゃんアクション頑張たぁぁ!

伝説の暴走族八王子帝音の猛者だった二人。なので負けじとノブも頑張ったぁぁ!てか西村頑張った!

6月に腰の手術をしてからリハビリを重ね、ようやくここまで動けるようになりました。西村頑張った!

マカちゃんに負けたくないので頑張った(*´з`)

 

悦子役を彼女に決めてから、ひとつひとつ鍛錬を重ねアクションに挑んでくれたマカちゃんに感謝です!

マカちゃんの悦子役に挑む思いは彼女のブログを是非ご覧下さい。

https://ameblo.jp/macadear/

 

実はノブとえっちゃんは歳の差五歳離れてる設定です。

帝音伝説のあの映像ではノブ二十歳、えっちゃん十五歳になります。

えっちゃんは中学生でバリバリだったわけですね!怪が原は当時二十二歳、弟が十七歳、総長さゆりが十八歳となります!

そのへんはいつか

「帝音伝説~八王子の五人~」で描けたらと思います。やるのか!?

ちなみにブルース・リーの映画で盛り上がるこのシーンで手に持っている死亡遊戯の前売り券は、実際に当時の物でヤフオクで入手しました!

 

 

子供の頃にみんなで埋めたタイムカプセルが、失った記憶を掘り起こすきっかけのアイテムとなります。

ここでずっとカウンセラーだと思っていた女性が中年秀生の妻であったことが判明します。

演じるのは波乃さん。最近のグワィ公演に欠かせない女優さんです。

珠子役の千依ちゃんの数十年後の姿でもあります。このお二人どこか重なる部分があり、時が経った一人の女性を違和感なくダブらせてくれました。

一回ではなかなか気づきにくいかもしれませんが、中年秀生の言葉に細かな反応や表情、仕草をみせています。

しのぶさんを語るとことか、事故の話のとことか、つぐないの女達の話とか、珠子としての想いが細かく表現されています。複数回ご覧いただいたお客様はお気づきいただいたようですね。ありがとうごいます。

DVDが出来ましたら是非そのへんもチェックしてみて下さい。

 

つづく。