おのころ心平です。
お昼の胆石の記事に関連して、
今回は「痛み」の原理について
考察をしてきましょう。
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痛みというのは、
「客観的な指標」のない症状です。
血圧とか
体温などのように
なかなか数字に表せない。
痛みに関する刺激の大きさを
計測することは可能かもしれませんが、
受け取る側の感度というのは
非常に個性的で、また主観的なんですね。
その人の感度や精神状態、
感情もからんでくるので、
本人の思い込みや、また逆に、
他の人からの誤解も生じやすい
症状と言えます。
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痛みを代表する疾患に、
「尿管結石」という病気があります。
三大疼痛に数えあげられるほど、
まぁ、痛いです。
背中から腹部にかけて
なんとも形容のしがたい
痛みが生じますが、この痛みの原因、
石が尿管につきささって
痛むのかと思いきや、
さにあらず。
尿と言うのは、図の通り、
腎臓ででき、尿管→膀胱→尿道
を通って体外に排泄されます。
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尿管結石で尿管に
石がはさまってしまうと、
腎臓から送られてくる尿が
せき止められます。
そうして何が起こるのかというと
「尿の逆流」。
尿が腎臓までもどってしまって、
それで腎臓がぶわーっと
腫れてしまうのです。
尿管結石の激しい痛みは
実はこの腎臓の腫れによって
生じるんですね。
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お昼の胆石も同じ原理です。
胆管に石がはさまって、
腸にいくはずの胆汁という消化液が
胆嚢に逆流してしまうんですね。
それで胆嚢が腫れて痛む。
尿管、胆管を一方向に流れる
液体が逆流を起こす。
それで、
逆流を受けた腎臓や胆嚢が、
自身の器を越えてぶわーっと膨らむ。
ぎゅっ、ぎゅっと圧迫された
腎臓や胆嚢の気持ちを思うと、
それはそれは痛そうですよね。
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痛みとは、
流れるべき方向から
逆流が生じる。
その逆流を起こす
せき止めのような石が
生じる。
胆石や尿管結石は
わかりやすいですが、
逆流を起こすのが、
目には見えない「意志」だったり
するのです。
痛みのあるところ、
現状に逆らいたい
意志がある…。
自然治癒力を発動させる原理を知りましょう。
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