おのころ心平です。
現代人の睡眠は
「単相睡眠」と言われています。
単相睡眠とは
一日に1回だけ寝る
ということです。
しかし、昔の人々は
一日に2回寝ていたそうです。
午後に短い睡眠をとり、
夜に長い睡眠をとっていたのです。
だから今でも私たちは、
特に午後になると眠たくなるわけです。
「午睡の遺伝子」が
私たちのカラダには残っているのですね。
その遺伝子に逆らっているわけですから
ある意味では現代人のライフスタイルは
とても無理をしているとも言えそうです。
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一日に二度以上寝ることを
「多相睡眠」と言いますが、
シエスタ(siesta)とは、
スペイン語でお昼寝を意味する言葉です。
正午から午後3時にあたる時刻が
目安となっていますが、
その時間帯は最も日差しが強いので、
中世の教会や修道院では
昼の祈りの時間にあてられていました。
近代化とともに
この習慣は都市部では減少しつつありますが、
今でもスペインなどではこの時間帯は、
商店、企業、官公庁などの多くが
休業時間となっているそうです。
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以下に
現在でもシエスタの習慣を持つ
国を挙げておきましょう。
ヨーロッパ
スペイン、ポルトガル、イタリア、ギリシア、セルビア・モンテネグロ
オセアニア
オーストラリア、パプア・ニューギニア、
サモア
北中南米
メキシコ、ブラジル、コロンビア、ハイチ、ジャマイカ、パラグアイ
中東
エジプト、イラン、オマーン、シリア
アジア
アフガニスタン、ミャンマー、カンボジア、インド、マレーシア、
チベット、台湾、タイ、ベトナム、インドネシア、フィリピン
アフリカ
ケニア、ナイジェリア、シエラレオネ、ウガンダ、マリ、
ブルキナファソ、エチオピア、セネガル
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意外に多くの国で実施されているのに
びっくりです。
勤勉を美徳とする
日本ではなかなか浸透するのは
難しそうですねー。
でも、
昼寝のあとのパフォーマンスが
効率的であるばかりでなく、
人間関係にも
緊張緩和や思いやりを促進する
というような研究がなされる日が
日本にもくるかもしれませんからね。
可能ならば、
シエスタにチャレンジしてみましょう。
睡眠の力はすごい。
↓
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