おはようございます。
おのころ心平です。
とうとうTV局、報道番組にも、影響が…。
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報道ステーションと言えば、
初代、ニュースステーションキャスターの
久米宏さんが語ったこのニュース。
日本はスペインの2倍の人口なのに、
なぜ新型コロナウイルス感染者数は
20分の1以下なんだろうと疑問に思い、
いろいろ調べた結果、
BCG接種の有無と感染者数のデータについて
興味深いことが分かったと清水さん。
それによると、接種を継続しているイラクに比べて
1984年に接種をやめた隣国イランは60倍が感染。
81年にやめたスペインは、
接種を続けているポルトガルの13倍。
さらにドイツでは、接種を継続していた旧東ドイツと
98年まででやめた旧西ドイツでは
感染者の発生地点がかつての国境できれいに
分断されるという。
オランダでは新型コロナウイルスを
抑制する可能性があるとみて医療従事者への
BCG接種をスタートさせたほか
オーストラリアは臨床試験を始め、
米国、ドイツも検証を始める予定という。
久米は、
「ネットでも日本ではアビガンばかり頼りにしてるけど、
BCGの方が効くんじゃないかって」と
一部反響を披露した上で、
「(ノーベル賞受賞者の)山中伸弥先生も、
(BCGが)もしかして効果があるというのは
否定はできないんじゃないかと言ってますので、
それほど信頼できない話ではないと思い、紹介しました」と話した。
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BCGについては、
こちらの著者で、
免疫学の第一人者である
大阪大学免疫学フロンティア研究センターの
宮坂昌之先生が、
インタビュー(1週間前)で
こんなふうに答えています。
「100万人当たりの死亡者数が10以下の国が7カ国(赤字)あり、
そのうちの6カ国が広範なBCG接種を現在行っていました
(表中、赤字のyes/presentとは広範な接種が現在行われている。
yes/pastとは広範な接種が過去に行われていた。
noはほとんど行われていないという意味)」
「これまで広範なBCG接種をやっていなかった
アメリカ、イタリアは人口100万人当たりの死亡率は高い傾向があります
(アメリカは人口100万人当たりの死亡率がイタリアよりかなり低いのですが、
今後もっと急激に増えるでしょう)」
「欧州諸国は、ポルトガル以外は広範なBCG接種はかなり前に止めていて、
これらの国では軒並み死亡率が高い傾向があります。
ただし、ノルウェーは死亡率が低めですが、この国は他の北欧諸国よりも
長く広範接種を続けていたようです」
「ポルトガルは、他の欧州諸国と同じデンマーク株を使っていますが、
現在も広範なBCG接種を続け、隣のスペイン
(同じデンマーク株を以前は使っていたが、現在は広範なBCG接種は中止)
と比べると、人口100万人当たりの死亡率はかなり低くなっています」
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たしかに、
今後の世界中の研究によって、
コロナ対策の一つに、
BCG予防接種が大きく
注目されていきそうです。
ただ・・・、
BCGは、0歳児が対象の
結核予防ワクチン。
BCGがコロナ予防に効果があるかも?
というネットでの評判が上がってから、
成人で、皮下注射しようとした人の
記事があがっていました。
先の宮坂先生のインタビューでも、
また、
日本ワクチン学会さんからも
以下のような呼びかけが
なされています。
日本ワクチン学会の見解
(1)「新型コロナウイルスによる感染症に対して
BCGワクチンが有効ではないか」という仮説は、
いまだその真偽が科学的に確認されたものではなく、
現時点では否定も肯定も、もちろん推奨もされない。
(2)BCGワクチン接種の効能・効果は「結核予防」であり、
新型コロナウイルス感染症の発症および重症化の
予防を目的とはしていない。
また、主たる対象は乳幼児であり、
高齢者への接種に関わる知見は十分とは言えない。
(3)本来の適応と対象に合致しない接種が増大する結果、
定期接種としての乳児へのBCGワクチンの安定供給が
影響を受ける事態は避けなければならない。
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ほんとうにその通りです。