おのころ心平です。
午前中に続き、
呼吸のお話をお届けいたします。
僕は、
「吐く息」は、自分からの自己表現、
「吸う息」は、他人からの受け入れ
と位置づけています。
しっかりと自己表現したいときもあれば、
他人と共感し、気持ちをしっかり
受け入れてあげたいときもありますが、
しかし、このふたつだけで
人間関係はなかなかうまくいかないきません。
呼吸には
「ここまでは近づいてOK」と
「ここから先は立ち入ってほしくない」
という境界線が関わることがあります。
呼吸が上手な人は、
人間関係の距離の取り方もうまい。
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僕はこれまで、
多くの肺がんのクライアントさんと
接してきました。
ひと言で表現するなら、
肺がんとは肺が硬化する病気です。
一方、かつて日本人の死因の
第1位だった肺結核は、
肺が軟化してしまう病気ということができます。
肺がんは、大気とのつながり、
つまり人とのつながりを遮断して、
他者を受け入れず、自己保全と
自己のプライドを守る病気です。
それに対して肺結核は、
大気とのつながりを求めすぎて、
自己溶解してしまった結果、
自分がなくなる病気だと僕は見ているのです。 。
***
肺がんは「吸うこと」を抵抗し、
肺結核は、 「吐くこと」を抵抗します
ともに、他者と自分との間の
境界線が強すぎたり、弱すぎたりする
ことで起きるものと言えるのです。
他者を受け入れつつ
自分の存在を守るためには、
ほどよい強度の境界線を保つことが必要です。
その決め手が、呼吸にあります。
人は息を吐いて自分を表現し
息を吸って他者を受け入れます。
何 度も言いますが、
吐く・吸うのバランスを整えることは、
適度な境界線を作り、自分の領域を
守ることにつながります。
***
実は境界線を作る
呼吸は「指先」に関係があります。
人を含む陸上生物は太古の昔、
海から上がるため、エラ呼吸を捨てて
肺呼吸を獲得しました。
同時に、四肢を
発達させて歩き始めたのです。
手足の指の動きと肺呼吸とは、
進化の歴史上、切っても切れない
関係なのです。
***
手足が肺とつながりがあるということは、
逆に言えば、手指を鍛えることで
肺を鍛えることにつながります。
というわけで、
次のエクササイズで、肺と境界線を鍛えましょう。
①両手のひらを前に出す
②肺の中すべての空気を出し切るイメージで息
を吐きながら、手のひらをグーにする。
③肺をいっぱいの空気で満たすイメージで息を
吸いながら、手のひらをパーにする。
④呼吸と連動させ、グー・パーを繰り返す。
あなたの健やかな人間関係のために・・・
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