おのころ心平です。
誰しも人に認められたい
という承認欲求を持っています。
また、
共感して相手を元気づけたい、
他人を励まして支えてあげたい
という気持ちも持っています。
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ところが、それを
自分の「器」を超えてまでやってしまうと、
相手の依存を起こして、
相手の要求に
エスカレーター式に応えることになる
ということが往々にしてあるのです。
仕事としてセラピストを目指そう
としている人にとっては、
これは必ず通らざるを得ない
登竜門とも言えます。
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「自分と他人をきちんと線引きする」
というのは非常に重要なことですが、
セラピストの多くは
「どこまでもやってあげたい」
という気持ちが湧き上がることも
あるものです。
そのとき、これは純粋に
他者愛からくる気持ちなのか、
それとも
「この人を支えてあげたら
自分が満たされる」
という承認欲求で
そうしてしまっているのか
の見極めは大事です。
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気をつけてほしいのは、
相手の感情が入ってくるときに、
ちゃんと「自分の軸」を残しておくということ。
自分の感情か
相手の感情かわからなくなってしまうようなときは、
どこかで切り替えが必要です。
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クライアントさんには
いろいろな多様性があります。
「どんなお客さんでも対応できる」
と考えるのは、
過信が生まれる下地になります。
ご縁があったとしても、
自分の限界を超える人はお断りする、
あえて予約を受けないということも、
ちゃんと仕事としてセラピストを
続けられるかどうかの
1つの大きな指針になるのです。
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自分には見合わないと思ったとき、
自分には能力が足りない、
あるいはちょっと苦手だなと思ったときに、
意識したいのは
バウンダリーという言葉です。
「境界線を引く」というのは大事な能力なのです。
セラピストのための人間関係論
by おのころ心平
7月18日(木) in 品川
参加申し込みは、こちら
まで。