おはようございます。
おのころ心平です。
名著『風邪の効用』をのこした、
野口晴哉先生によれば、
「頭を使い過ぎて頭が疲れても風邪を引く。
消化器に余分な負担をかけた後でも風邪を引く。
腎臓のはたらきを余分にした後でも風邪を引く。
とにかく体のどこかに偏り運動が行われ
働かせ過ぎた処ができると風邪を引く。
だからお酒を飲み過ぎて
絶えず肝臓を腫らしている人は
肝臓系統の風邪を引く。
ふだん余分に栄養物を摂って
腎臓を腫らしている人は
腎臓の系統の風邪を引く。
しょっちゅう心配している人は
神経系統の風邪を引く。
そうやってそれぞれその人なりの風邪を引くと、
その偏って疲れている処が
まず弾力性を恢復(かいふく)してきて、
風邪を経過した後は弾力のあるピッチリした体になる」
とのこと。
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あるいはまた、
「『あの人は自分を見てくれない、
病気になれば親切にしてくれるだろう』
と思うと病気になりたい要求が起こる。
頬っぺたがふくれたり、目をつり上げたり
するようなものが心のどこかに起こると、
体のどこかにそれに相応した変化が起こって
風邪を引きたくなってくる。
そういう心で風邪を引いたのだから、
『私が風邪を引いたというのに
ちっとも親切にしてくれない』とか、
『こんなことで治ったら損だ』
などという考えも出てくるわけです」
ともおっしゃいます。
***
カウンセリングをやっていて、
このような潜在意識の欲求と
顕在意識の欲求のギャップには、
よく出逢ってきました。
「あなた、本当は、風邪を引いて、
休んでしまいたいと思っていますね」
「あなた、本当は、病気になって、
少し親切に扱われたいと思っていますね」
しかしその指摘を口に出して言うことは
滅多にありません。
私たちには自分でも気づかないところで、
自分の健康を犠牲にしてでも
やってしまうことがあります。
それが、病気が続く大きな原因で
あるかもしれません。
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