おのころ心平です。
引き続き、このような質問をいただきました。
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Q.質問させていただきたいのは、
右半身と左半身に関してのことなのですが、
例えば「膝が痛い」という
ひとつの事例を取ってみても、
右膝が痛いのか、左膝が痛いのかで、
主に誰か(男性もしくは女性)に対する
気持ちが表れている、
と読み取れると聞いたことがあります。
これについて、さまざまな文献を
調べたのですが、
両方の意見がありまして、
実際のところはどうなのだろうかと、
疑問に思った次第です。
不躾な質問で申し訳ありませんが、
お答えを頂戴したく、
よろしくお願いいたします。
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A.おのころadvice
はい。
とてもよいご質問(というか、ハードなご質問)を、
ありがとうございます。
まず申し上げたいのが、
カラダの左右を捉える概念は、
洋の東西でまるきり逆なのです!!
古来、中国から伝来し、日本でも独自の
発達を遂げている漢方医学においては、
「左を、男性性」、
「右を、女性性」、
としています。
いっぽう、イギリスやドイツなどの
スピリチュアル・セラピストの見解では
「右を男性的象徴」、
「左を女性的象徴」、
に置いているんですね。
どっちを信じればいい?って、
そりゃあ東洋に位置する日本では、
東洋哲学の方が当てはまるでしょう。
…と思いきや、
意外にも西洋的な見解、
(つまり、男性的な課題が右に出、
女性的な課題が左に出る)
の方が当てはまる方が多いのが、
実際なのです。
これは、
四柱推命や宿曜術などの東洋的な占いより、
西洋占星術やカバラ占星術の方がよく当たる、
という人が多いのと同じケースです。
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黒船来航以来、日本はどんどん
西洋化されてきた歴史を辿ってきましたが、
とくに太陰暦(月の運行を主とした暦)から、
太陽暦(グレゴリオ暦)への「こよみ」の移行が、
日本人の生活スタイル、考え方、
そして、体質をも変えたと言えるのです。
太陽暦はたぶんに
キリスト教、ユダヤ教的な
時の概念を反映しているため、
知らず知らずのうちに私たちの生活も、
西洋的なリズムというものが
根付いてしまっているのです。
これは、よい悪いは別として、
東洋と西洋の出会う場所が日本、そして、
その価値観が衝突(あるいは融合)する場所が、
日本人のカラダという現実を創っているのです。
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ただ、正直申し上げると、
生身の現在進行形の人間存在ですから、
個別の状況を、右左でバッサリと当てはめるのは
至難の業なのです。
症状が出るのは、いつも決まって右ばっかり、
あるいは、左ばっかりという方にお会いすると、
その背景は東洋的か西洋的かなど考えながら、
ほんとうに個別に考察しているのが実情です。
⇒右と左のラビリンス、夕方にもつづく。
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いよいよ1週間後に迫りました!!
NPO法人日本ホリスティック医学協会さん主催
2年に一度に行われている
特大シンポジウム、
やましたひでこさん
帯津良一先生
井上ウィマラ高野山大学教授
に混ざって、おのころ心平、
今年最高のパフォーマンスを発揮!