単糖類やアミノ酸という小さい分子にまで分解する。
これは、相当なエネルギーです。
食べるって、相当な体力を使っています。
(断食の効果は、体力温存という意味がある…)
そこまでして分解したいのは、
おそらく、食べ物の構造を、
わが消化器官が追体験しているのです。
吸収される直前の、
単糖類やアミノ酸を、逆再生していくと…、
たとえば、ニンジンなら、ニンジンが
分解されていく過程を逆にたどると、
小さな分子 → 大きな分子 → やがてニンジンへ、
となりますね。(当たり前ですが…)
これは、ニンジンがニンジンに構造化していく過程です。
消化とは、この逆なので食べ物がどんな成り立ちで、
そこに存在したのかを理解する作業なのです。
つまり、食べ物が食べ物に至るまでの経験を、
僕らの消化管が追体験しているのです!!
ああ、食べることとはそういうことなのです。
(ひとり、感動ー)
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松本丈二氏の研究、「自然史食餌学」によると、
生物系統的に人間から離れているものほど、
それを食べることは健康によいそうです。
肉なら、牛肉や豚肉より、鳥肉か、魚…
でも、よりいいのは、植物、菌類(きのことか)…。
これも「食はその食べ物の経験を頂くこと」と考えれば、納得がいきます。
植物やきのこ類の持つ経験って、
人間をやってる限り、なかなかできませんからね。
***
「食」を「経験」とみなすと、
従来の栄養学とはまったく視点のちがった見方ができます。
食べ物とは、本来「いのちあるもの」をいただくわけですから、
魚や野菜、菌類たちの「経験」を、
私たちの経験につなげていくということです。
さまざまな人生上の体験が、わたしたちのココロを強くするように、
地球上に生きるさまざまな生命をいただくことで、
わたしたちは自分自身のカラダの経験を増しているわけです。
「食」とはつまり、食べ物が生きた経験を、
わたしたちのカラダに摂りいれ、
より適応力のあるカラダをつくるということなのかもしれません。
***
日本の伝統食が、大切なこととして伝えているものに
「いただきます」という言葉があります。
最近は、ファーストフード化される日本の食事情に合わせるかのように、
この言葉の本質的な意味合いも失われつつありますが、
「命あるものをいただく」という日本の食文化が大切に伝えてきた意味を
再認識しながら、「食」とつきあっていきたいですね。
こういう付き合い方こそ、きっと、どんな調味料よりも
食事をおいしくさせてくれるに違いありません。
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そして、食とのつきあい方には、
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