おなじみ、口から肛門までの消化管。
この管の中を、
唾液、
胃液、
膵液、
胆汁、
腸液
などの消化液が、1日のうち
なんと8リットルもの量が分泌されています。
(大きいサイズのペットボトル4本分です!)
ま、個人差があるので、8リットル前後としておきましょう。
しかしなぜ、消化管は、
こんなに消化液を出さずにいられないのか…。
それは、溶かしたいからです。
分解したいからです。
食べ物を、「理解」したいからです。
?
食べ物を理解する?
はい、小腸粘膜の絨毛(じゅうもう)を通るとき、
食べ物は、ひっじょーに小さい分子にまで分解されています。
***
【糖質】
炭水化物のうち、
消化管内で消化酵素によって
加水分解を受けて吸収される物質を糖質といいます。
糖質には、そのまま小腸で吸収を受ける
・グルコース(ブドウ糖)、
・フルクトース(果糖)、
・ガラクトース、
などの単糖類、
・スクロース(ショ糖)、
・マルトース(麦芽糖)、
・ラクトース(乳糖)、
などの二糖類があります。
ちなみに消化・吸収を受けない炭水化物を
食物繊維といいます。
【タンパク質】
タンパク質については、
『動的平衡』より、福岡博士のすばらしい洞察力を拝借いたしましょう。
『消化管は、
私たちの皮膚が内側に入り込んだ
中空の構造体であり、
ちょうどチクワの穴のようなものなのである。
消化管壁は一種のバリアであり、
消化管壁を構成する細胞は互いに密着して、
まるごとのタンパク質がそのまま通過することを許さない。
つまり他者の情報を保持したタンパク質は
身体の「外側」に留め置かれる。
そこでタンパク質はアミノ酸にまで分解され、
アミノ酸だけが特別な輸送機構によって消化管壁を通過し、
初めて「体内」に入る』
『消化とは、腹ごなれがいいように食物を小さく砕くことが
その機能の本質で決してなく、
情報を解体することに本当の意味がある。
タンパク質は、消化酵素によって、
その構成単位つまりアミノ酸にまで
分解されてから吸収される。
タンパク質が「文章」だとすれば、
アミノ酸は文を構成する「アルファベット」に相当する。
「I LOVE YOU」という文は、一文字ずつ、
I、L、O、V……という具合に分解され、
それまで持っていた情報をいったん失う…』
『食べ物とはエネルギー源というよりは、むしろ情報源なのである』
***
タンパク質であるコラーゲンとかヒアルロン酸とかは、
そのまま吸収してカラダが利用できるわけではないのです。
タンパク質は、アミノ酸のレベルまで、
炭水化物は、単糖類もしくは二糖類にまで分解されないと、
小腸の粘膜を通ることができない…。
小腸から吸収される時は、
分子的にはどれも同じような構造のものになるのです。
…じゃあ、何を食べても同じなの?ということになりますね。
いえ、それがそうではないところが、カラダのすごいところなのです!
☞ 夜につづく・・・。
***
はい、待ってました!福岡ハカセの、『動的平衡』 第2弾!
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