がんについて考える…最終話。
がん細胞それ自身を見る時、
それはとても原始的で、純粋で、根本的なメッセージを携えています。
ほかの細胞が複雑に分化する中、がん細胞は、
より基本的でもっともピュアな精神にとどまろうとしているのです。
僕は、僕の経験の中から、
がんには、5種類しかないと考えるようになりました。
それは…、
泣きたいがん。
笑いたいがん。
ごめんねがん。
ありがとうがん。
そして、
愛していますがん。
犠牲的な精神が出発点のがん細胞。
本当のところの気持ちは、こう。
「俺ががんばっている間、あんた、
ほんとうの自分を取り戻してくれよ。
大切なことを、素直に伝えようぜ。
ごめんね、ありがとう、
そして、大好きなあの人に、愛しています…」
***
カラダというのは、
顕在意識よりも潜在意識の欲求に従うものです。
がんなんて、顕在意識においては、誰もなりたいなんて思わない。
しかし、では、毎年、がんの発生が増え続け、
死因の3分の1までを占めてしまっているのはなぜ…?
がんには、がんになるだけの、潜在意識での、
それはそれは、せつないまでの理由があるのです。
僕は、がんの相談者の皆さんに、
こう考えてみることをお奨めしています。
まず、自分の満足。
そして、人の満足は自分の価値観とは違うところにある、ということ。
理性で説得することより、相手のハートに直接響く言葉、
ごめんね、
ありがとう、
愛しています、
それを、誰に伝えたいでしょう?
***
一口にがんと言っても、できる場所によって、
また形や性質・内容物によって、それこそ多種多様です。
まして、ひとりひとりの患者にできる「がん」は、患者自身の体質、
生活習慣が大きく反映されているわけですから、それだけで個性的です。
ところが、病院で「がん」と診断されたなら、
それがどの臓器に発生しようと、
治療の選択肢は、手術、放射線、抗がん剤(あるいはホルモン剤)のうち、
どれかになります。そういう意味では「肺がん」も「胃がん」もほとんどおんなじ。
「私の個性あるがん」とはみなしてくれません。
顕在上、目に見える上では、さまざまながんでも、
潜在下のフタを開ければ、そこには純粋で共通のメッセージが…。
そんなことをいっしょに考えてくれる医療って、実現可能なのかな?
でも、一歩一歩取り組んでみましょう。
やりますよ、「統合医療カンファレンス」。
帯津先生、昇先生という本当に素晴らしいドクターの胸をお借りして、
がんについての本質、じっくり語り合いたいと思います。
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帯津先生×おのころ心平クロストークセミナー with 昇幹夫先生!
&
統合医療カンファレンス in Tokyo『統合医療~がんとは何か?~』
★午前中は、帯津先生セミナー。
そして、おのころ心平、昇先生とのクロストークを。
★午後は、帯津先生を中心に、そのほかのパネリストも加えて、
がんについての、3時間のカンファレンス。
おかげさまで、お申込み、急増中!