おはようございます。
おのころ心平です。
ブログを始めて以来、たくさんのメッセージやメールを頂戴します。
ほんとうにありがとうございます。
頂いたメッセージにはすべて目を通しておりますが、
なかなか返信ができずに、ほんとうに心苦しいです。ごめんなさい。
特に、個人的なお悩み相談については、
うー・・・。
お返事を書く誘惑にかられるのですが、
それは、なるべく自重しております。
カラダのことは、お目にかかって、よく観察させてもらってでないと…。
僕の言葉だけが先行してしまうと、
失礼なことになってしまうこともありますから。すみません。。。
***
でも、先日は、こんなメッセージをいただきました。
ここ、非常に大切なことだと思いましたので、掲載させていただきます。
私の親友は腎臓ガンです。
昨年夏に腫瘍を摘出し、抗がん剤の投与を受けながら病を受け入れ、
治療に専念してました。
体調も良いと云っていたのに、同じ腎臓に今年夏にガンが再発しました。
体調も良いと云っていたのに、同じ腎臓に今年夏にガンが再発しました。
一応、今回も腫瘍を手術で摘出しました。
元来、明るく前向きな彼女ですが、再発はショックだったようです。
彼女は小6の時に同じ病でお母さんを亡くしています。
また、転移を恐れて子宮筋腫の手術の際に子宮や卵巣も摘出をしました。
心平師匠、ガンって遺伝的になりやすい細胞とか遺伝子ってあるんでしょうか?
まだ小学生の2人の息子を抱えているだけに
元来、明るく前向きな彼女ですが、再発はショックだったようです。
彼女は小6の時に同じ病でお母さんを亡くしています。
また、転移を恐れて子宮筋腫の手術の際に子宮や卵巣も摘出をしました。
心平師匠、ガンって遺伝的になりやすい細胞とか遺伝子ってあるんでしょうか?
まだ小学生の2人の息子を抱えているだけに
彼女が精神的に追い込まれるのではと心配です。
自然治癒力を高める事は大切ですが、私はそれだけでは不安なんです。
実は昨年亡くなった友人は乳ガンで早期に手術をすれば命を縮める事はなかったんですが、
自然治癒力を高める事は大切ですが、私はそれだけでは不安なんです。
実は昨年亡くなった友人は乳ガンで早期に手術をすれば命を縮める事はなかったんですが、
手術や抗がん剤治療など一切断り、自然食品で自然治癒力を高め、
自力でガンを治すと治療を拒否し、
乳ガンが末期になり、脊髄や肺に転移し、亡くなりました。
確かに自然治癒力を高め、手術や薬に頼らない健康体を作る事は大切です。
でも、狂信的に自然食品だけで治すなんて信じて、
確かに自然治癒力を高め、手術や薬に頼らない健康体を作る事は大切です。
でも、狂信的に自然食品だけで治すなんて信じて、
治療を受けなかった彼女のような人を私は出したくありません。
何かアドバイスをお願いします。
何かアドバイスをお願いします。
Rさんから
***
とても大切なテーゼを、ありがとうございます。
Rさんは、とてもやさしく正直な方ですね。
親友への思い、そして、昨年亡くなったご友人への無念。
自然治癒力を高める事は大切ですが、
私はそれだけでは不安なんです。
というのが、Rさんの一番正直な思いですね。
というのが、Rさんの一番正直な思いですね。
***
自然治癒力は、誰しものカラダに備わっているもの。
これは事実。
でも、自然治癒力は備わっていれば万能というわけではありません。
僕ね、ある時から、自然治癒力を高める、という言い方はあまりしなくなったんです。
あえて言うなら今は、自然治癒力をタイミングよく発動させる、という表現をします。
自然治癒力をどのように発動させるか、そのスイッチが大事。
そのスイッチを入れるのは、
ある人にとっては、自然療法だったり、
ある人にとっては、健康食品だったり、
ある人にとっては、カウンセリングだったり、
ある人にとっては、ボディワークだったり、
そして、ある人にとっては、それが現代医学の医療であったりもします。
***
「医療だって、自然治癒力の恩恵をかなりこうむっている」
僕に、こう教えて下さったのは、川西秀徳先生(現、東京の回心堂第二病院の院長)。
川西先生はアメリカでの経験が長く、かつては、ニュージャージー州立大学の
ロバート・ウッド・ジョンソン医学校で内科教授も務めたエリートドクター。
その川西先生は、
「医者が同じ薬を出すにしても、その時に、医者が添える言葉やココロが
その薬の効き目を左右する。
つまりは患者さんのココロの持ち方をいかに引き出すか、なんですよ。
医者には、その心得がなくてはいかん。」
そうおっしゃって、日本の数々の大病院で医療の現場改革に取り組んでこられました。
***
自然治癒力は、医療と反対側にあるものではない。
現代医学は信用ならないから、代替療法を選択するというのでは、
僕も弱いと思っています。
ちょっと話題がずれるかもしれませんが、
親子で来られたあるクライアントさんの話をしますね。
その息子さんは、学校でいじめにあっていて、それそれはひどい状況でした。
引っ越しもやむなしということで、僕も賛成したんですが、
僕から「ひとつだけ約束して下さい」と。
今ある状況にも、ひとつでもふたつでも学びや感謝をしてから、
「ここ、卒業」という気持ちで新天地へいきましょう。
「決して逃げるのではない、自分の責任をもって新しい選択をするのだ」と。
でもね、とても感謝などできる状況ではなかった。
どれほどつらい気持ちかは、僕のような第3者には理解できなかった。
でも、
でもですね。
新天地でも同じようないじめが発生してしまったんです・・・。
***
自然治癒力は、周囲や状況が創りだすものではない。
じゃあ、だれが?
はい、それは、当然ながら、ご本人が。
ご本人から、逆に、状況を変えていく力なんだ、と思います。
自然治癒力というのは、きわめて個性的で、
その発動のタイミングも発動の形も千差万別。
医学的ミラクルを起こすような場合もあれば、
ゆーっくりと現れることもある。
それは、やっぱりその人の人生が反映されているからなんです。
ゆえに、もちろん、育った環境、親からの価値観も大きく影響するでしょう。
その意味で、
ガンって遺伝的になりやすい細胞とか遺伝子ってあるんでしょうか?
というご質問には、ご友人の親の価値観とはまた違った価値観が、
ガン遺伝の常識を覆す、とはお答えできるかもしれません。
***
でも・・・、それもご本人にしかできないこと。
これは断捨離のやましたひでこさんに教わったことですが、
「モノを捨てるのに、たとえ家族のものであっても、自分のモノ以外に
手をつけるべからず。」
だそうです。なるほど・・・、
うん、ご友人の選択を、奪うわけにはいきませんもんね。
Rさんにできることは、ただただ、
私自身は、狂信的に自然食品だけで治すなんて信じて・・・、
それだけでは不安なんだ、私は。
と自分の選択を、表明すること。
主語はいつも、私は・・・でね。
でも、私はそうだけど、あなたの選択は尊重するよ、
あなたがそう選択するなら、私は全力で応援するよ、
そして、あなたがいなくなったら、私が悲しい、私がさみしい、
・・・そんな思いを、ただただ伝えること。
***
たくさんのカウンセリングを経験してきて、
僕は、さまざまな自然治癒力の発動の形を目にしてきましたが、
個性的でバリエーション豊かな自然治癒力にも、共通点がひとつ。
それは、
私、生きてていいんだ、元気になっていいんだ、
と、その人自身が心底、自分の人生に許可を出すこと。
それにはね、医者よりも、健康食品よりも、
周囲の家族や友人の方がずっと上手にアプローチできます。
こうすべきだ、という提案よりも、
はるかに強力な自然治癒力へのサポート。
あなたがいてくれて、私は、心底、うれしい。
***
Rさん、僕にこうした考えを表明させていただく機会を、
ありがとうございます。
そして、今日はこんなに長文になってしまったのに
読んでくださった皆さんも、ありがとうございます。
これも、「僕の」考えです。主語は「僕」。
まだまだ言葉足らずなので、こうしたテーゼに関しては、
時々、長文になっても書きたいと思っています。
医療については、時代は、まだまだ過渡期。
病の渦中にある方にとっては厳しい時代ですが、
一人一人が自分の選択をしていくしか、今はないのかも。
僕の選択とみなさんの選択、
多くのドクターの考え、代替療法やセラピーに従事する人の考え、
そして、もちろん病の渦中にいる方の選択、
そんな考えをダイアローグ(対話)させる「場」が大切な時代だと思っています。
そういう場を、自然治癒力学校で、どんどん創っていきたいです。
***
最後に、最近出版された本をご紹介しておきます。
僕が尊敬し、たいへんお世話にもなっています帯津良一先生の新刊。
先生のたくさんの本の中でも、これは、大推薦の本です。
通常医療も含めて、
これだけの選択肢があるのを知っておいた上でなら、安心です。
↑なんだか色合いが同じでうれしい。